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曖昧な領域で創造する新たな
ファッションの可能性を探究

領域を横断することで創造される新しいファッション
心を躍らせるクリエーションに秘められた可能性

領域を横断することで創造される新しいファッション心を躍らせるクリエーションに秘められた可能性

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現在、あらゆる分野において各々の活動領域が曖昧になり、新たな表現が生まれている。
この流れはファッションにおいても同様であり、3Dプリンターなどの最先端テクノロジーを駆使した
衣服の創造を模索する動きが見られており、もはや前時代的な“ファッションデザイナー”という職業は
絶滅危惧種になるのかもしれない。
以前より、ファッションとアートなどは以前から相互に作用しながら新しい表現を通して
私たちの目を楽しませてきた。
例えば、Hussein Chalayanなどに代表されるコンセプチュアルなデザイナーたちは
90年代後半から00年代にかけてリアルではない衣服の創造を行っており、
インタビュー等でも自らがファッションとアートの境界線を行き来する存在であることを明確に表明している。

 

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http://coufme.files.wordpress.com

 

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 http://msnbcmedia.msn.com
 

Hussein Chalayanのように表現自体がアートとしても許容されているものの他にも、
ファッションはしばしばアートにインスピレーションを求めてきた。
しかし、昨今のファッションシーンにおいてはあまりにも商業的価値観が重視され
リアルクローズばかりがもてはやされている。
もちろんリアルクローズだからといって否定されるものではないが、その流れはあまりにも急激かつ極端であり
自由であるはずのファッション表現は非常に窮屈なものになろうとしている。
その中にありながらも、新たな表現を模索する動きが興っており、その一部を紹介したい。
今回紹介するのは、Iris Van Harpenというオランダ出身のデザイナーだ。
彼女は、アーネム・ビジュアルアーツ・アカデミーで学んだ後、Alexander Maqueenや
クラウディ・ヨングストラの元で経験を積んだ若手のデザイナーで、
下の写真の様な3Dプリンターなどを駆使した未来的なフォルムが特徴である。

 

境界線

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 http://www.delood.com

 

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彼女は、これまでに何度かパリ・オートクチュールコレクションにゲストとして招かれており、
また、A Magazineのキュレーターにも選出されるなど注目度が増している。
そのクリエーション見ればわかるように、ファッションとアートの境界線上に位置するデザイナーの一人である。
彼女は自らのバックグラウンドとしてのオランダの伝統的なクラフトマンシップへ目を向けそれを身につけながら、
自らの根幹としてクリエーションを展開している。
見ての通り、これを日常的に着用できるかと問われれば否と答えざるを得ないが、ファッションの可能性を
押し広げるとともに昨今の商業主義的志向が強い ファッションシーンに対するアンチテーゼすら感じる。

 

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90年代という時代は特にこうした表現が多く見られた時代でもあった。
昨今ファッショントトレンドとして90’sリヴァイバルがもてはやされているが、レイヤードやグランジなどの
テイストばかりに目が向いているようにも感じられる。
そのような中で、今回紹介したIris Van Harpenのような表現を通じて本当の意味での
ファッション表現の可能性を再考してみるのも悪くはないだろう。
今後も、こうした境界線上でファッションの可能性を拡張する動きを追って行こうと思う。