アバンギャルドとキッチュの差異から見るファッション | Epokal

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アバンギャルドとキッチュ
の差異からファッションの
今とこれからを考える

ファッションにおけるアバンギャルドとは何なのだろうか?
グリーンバーグの考察からファッションにおけるキッチュと
アバンギャルドの差異とこれからを見つける

4minutes

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ファッションにおけるアバンギャルドとは何なのだろうか?
グリーンバーグの考察からファッションにおけるキッチュと
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アバンギャルドとキッチュ
の差異からファッションの
今とこれからを考える

アバンギャルドはもはや存在しない?
キッチュばかりの世界からの脱出法

昨今のファッション、とりわけランウェイショーを見ているとハイライトとしてクローズアップされるものの多くが、
キッチュなものであるという印象を抱かせる。
表面的には前衛的(アバンギャルド)に見えるものでも、その多くはキッチュであるのではないだろうか。

 

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アメリカの美術評論家であるクレメント・グリーンバーグの著作『アバンギャルドとキッチュ』に拠って、
アバンギャルドを、「暫定的にモチーフを認識している主体の、主体による認識という行為自体の批判の結果」
であり、キッチュを「評価されたアヴァンギャルドのうわべだけの効果を利用した大衆へのアプローチ」と仮定すると、
サブカルチャーはキッチュの狙ったところが現代でより生かされているといえよう。

グリーンバーグは、グリーンバーグはジャクソン・ポロック、ウィレム・デ・クーニングなど同時代の抽象表現主義の
画家たちをモダニズムの次世代を担う存在として紹介し、特にポロックについてはその技法を称賛している。

 

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その一方で、グリーンバーグは1960年代に勃興したポップ・アートを、大衆文化に影響された俗悪なものとして
批判した。

川久保玲率いるcomme des garconsはアバンギャルドであることを社是として創造的な仕事を行ってきたが、
それでさえ今では我々の眼にはキッチュに映ってしまう。
ファッション=衣服とした場合、ファッションの世界のみにおいて、アバンギャルドということ自体が成立しなく
なってきているのではないだろうか。

 

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従って、ことさらファッションにおいては、現在のような情報化社会の中で、アバンギャルド的に振る舞うキッチュが
表面化しており、それを消費する側も「自分自身はニッチな趣味判断を持っている自らを特別な存在である」と
妄想することに優越感を感じるためのツールとして機能しているように思われる。

そもそもドイツ語を語源とする「キッチュ」は以前、ブルジョワに憧れる大衆への欲求を利用したものであり、
当時ブルジョワは少数の特別な存在だった。

ブルジョワではない大衆はキッチュによって自らを特別な存在であるという妄想にふけり、自らを慰めていた。
そういった意味でキッチュは今も昔も自己満足的な創作行為の産物であると言えるのかもしれない。

 

前述のグリーンバーグはマネの以前と以後で近代美術と現代美術を区分しているが、ファッションにおいて
マネに当たるのは、マルタン・マルジェラということになるだろう。

彼が提示したアンチ・モードの姿勢は、それまでのファッションに大きな揺さぶりを与えると同時に、衣服という
ものの存在そのものを問い直すきっかけを作った。そして、その姿勢は多くのデザイナーに影響を与えるとともに
アンチ・モードがモードになった。

 

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アンチ・モードがモードになったことと同様に、サブカルチャーは最早サブカルチャーではなくなっている。

現在、サブカルチャーと呼ばれているものがメインカルチャーとも言えるのはキッチュが資本主義と密接な関係に
あるからであろう。サブカルチャーという名称のサブという言語のシニフィカシオンがメタファーより少数派に、
そして特別なものと印象付ける。

衣服上の表現が飽和し、限界が見えているこのような時代において、キッチュが表すものがまさに「人の営み」であり、
それを把握しようと自らを批判する行為が現在のアヴァンギャルドにつながることになるのではないだろうか?

それらを踏まえて、新たな「人の営み」を創出しようと先駆者達が作り出すものに新たなアヴァンギャルドが見えることだろう。

(ユーザーライター Miyuki Kinjoからの投稿テキスト参照)

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