クールを自称する憂国のカルチャー | Epokal

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「内」にいながら「外」
を見る感覚とセンスが
不可欠な憂国の文化発信

「クール」とは一体何なのか?
ジャパンカルチャーを吸収し創造的に
昇華するLVのADにそのヒントを見る

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不可欠な憂国の文化発信

「クール」とは一体何なのか?
ジャパンカルチャーを吸収し創造的に
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少し前、ファッションブロガーのミーシャ・ジャネット氏がクールジャパン官民連携
プラットフォーム設立総会において、クール・ジャパンについて、

「私がひとつ言いたいのは、クールという文化が海外とかなり違うという点。
日本では著名人や立場の高い人が「これクールだね」「これクールでしょ」と言うと、
周りがちょっとずつ「ああそうねクールだね♪」「そうだクールだ♪」と連鎖のように広がる。
しかし海外ではクールと最初に言うのではなく、クールだと自然に思わせる流れが主流。
自然に個性を主張するのが海外。自分で自分をクールだと言ってしまうと、海外では
「私はそうは思わない」「私はそう思ってないから」「あなたと違うから」という反応になる。
なので日本が「日本はクールだ」と推してると、逆に反対されるかもしれない」

「なぜ日本がクールジャパンと言われているのかというと、外国人が自分で自然に
「あっ、これクールだ♪」と思ってくれているから。
まず面白いことをやってる市町村だったり、ブランドやっている方だったり、情報をいっぱい
英語とか海外の言葉で流すべき。それが海外でクールだと思われ、自然にピックアップされる
ことがあるので、それに対してクールジャパン(クールジャパン官民連携プラットフォーム)が
支えてあげるべき」と発言し、あまりにも的確だと話題になった。

多くの人が思っていたことを公の場で発言したことで、話題になったのだろうが、
「クール」という言葉の広がり方の違いもさることながら、何を「クール」なものとして
発見するかという視点にも大きな差異がある。

少し前から海外セレブが使用して話題になっているランドセルなども同様だが、「外」から
見るのと「内」からみるのでは大きな差があり、「内」にいながら「外」の視点を持ち、
発信していくことが重要であることは言うまでもない。

ファッションにおいては、TOKYOという街は自分たちが認識している以上に特殊な
街であるらしいが、それが日常である私たちにはそのことは本当の意味で「発見」することは
なかなか難しい。

2013年にLOUIS VUITTONのアーティスティック・ディレクターに就任した
ニコラ・ジェスキエールが2016ssシーズンのパリ・コレクションで発表した
コレクションは、日本のゲームをテーマにしたもので、随所に近未来を舞台にした
SF的な要素がちりばめられながらも、リアリティも損なわず、氏がバレンシアガにおいて
発表してきたテイストをも彷彿とさせる素晴らしいコレクションだった。

 

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R/L) http://www.vogue.com/

 

そして、そのコレクションの広告には、ユルゲン・テラーやブルース・ウェーバーといった
ファッションフォトグラファーの大家と並んで、スクエア・エニックスがラインナップされ、
人気ゲーム『FINAL FANTASY』シリーズのヒロインであるライトニングがモデルとして
起用されている。

 

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http://theimpression.com/

 

ゲームにおけるグラフィックスがすでに現実を凌駕するクオリティーを誇っていることは
ご存知の方も多いだろうが、この広告への起用はバーチャルとリアルの新たなクロスオーバーの
形として記憶されることになるだろう。この起用に関して、ニコラ・ジェスキエールは、

「ライトニングは、グローバル、勇敢な女性、そして生活の中でソーシャルなネットワークと
コミュニケーションがシームレスに張り巡らされた世界を体現する完璧なキャラクターです。
また彼女は、新たな描画プロセスの象徴でもあります。フォトグラフィーとデザインの伝統的な
原理を超えたグラフィックは、どのように創り出せるのだろうか?ライトニングは、表現の新しい
時代の到来を告げる存在なのです」

というコメントを発表。

 

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http://theimpression.com/

 

そして、なんとライトニングも

「私の装いは常に、生き残るための”武装”だったから、見た目を飾るなどを考えたこともなかった。
そんな私には、アンバサダーという立場は似合わないのかもしれない。
けれどこうして装って、分かりかけてきたことがある。ファッションを選択するということ――
他人に教えられたり、与えられたりするのではなく、自分だけのセンスで選んだ装いで、
この世界の人々に向き合うということ。それは見知らぬ異国への旅にも似た、胸おどる刺激だった。
LV は私を新しい”ファンタジー”へ導いてくれた。この体験を、心から楽しみたい」

と”リアル”なコメント発表している。

 

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L) http://theimpression.com/ R) http://www.vogue.com/

 

 

LVは前任のマーク・ジェイコブスが、渋谷慶一郎のヴォーカロイドの初音ミクをフィーチャーした
オペラ『THE END』への衣装提供を行ったり、草間彌生や村上隆といった現代アーティストと
積極的にコラボレーションを行ってきたりと、日本のカルチャーに対して強い興味を持っていた
ことは明らかだったが、角度は違えどもニコラ・ジェスキエールも同様の傾向を持っていることから
日本のカルチャーと親和性の高いのではないかと考えてしまう。
蛇足だが、メンズを担当しているキム・ジョーンズも大の親日家であることは有名。

ファッションに限らず、こういったことが海外で言われる「クール」なジャパンの発見なのであろう。

自分で「クール」といっている時点でクールじゃないことにようやく気付き始めた、おメデタく、
ダサいお役人様達にこの国のクールを発見することはできないだろう。

クールジャパンにはご用心を。

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