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耽美主義なストリート
裏原からモードへ

東京フセインチャラヤン。一之瀬弘法氏と高橋盾氏のパンクな関係。
裏原文化は耽美主義でデカダンス。NWOからVANDALIZEとUNDERCOVERのストリートモード。

東京フセインチャラヤン。一之瀬弘法氏と高橋盾氏のパンクな関係。裏原文化は耽美主義でデカダンス。NWOからVANDALIZEとUNDERCOVERのストリートモード。

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裏原カルチャーを追った人なら一度は耳にしたことがあると思うブランドNWO。
決して、あのプロレスのヒール軍団のことではない。
プロレス好きと噂されていた一之瀬氏だが、実はプロレスのNWOの方が後。
有名になったのが先で商標登録も取られていて、ショーを行うことからVANDALIZEに改名した。

 

さて、まずは一之瀬氏の紹介といこう。
文化服装学院在学中に高橋盾氏とUNDERCOVERを立ち上げたのは有名な話。
在学中に一之瀬氏が着ていた宮崎勤モチーフのTシャツを高橋盾氏が気に入って、
一緒にカスタマイズTシャツを作り始めた。その後、1999年に東京コレクションにデビューし、
それを機にNWOからVANDALIZEに改名。同年モエシャンドン新人賞も受賞している。

 

この頃UNDERCOVERをはじめとして、VANDALIZEなどストリートブランドが
東コレに進出し始め、モードの世界に東京カルチャーを強く印象付けたと記憶している。
現在、東コレを舞台に活躍しているブランドのデザイナーで、影響されなかった人はいないくらいだ。
そんな中にあって、やはりUNDERCOVERとVANDALIZEは異彩を放っていた。

 

NWO01

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NWO02

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http://venti.lomo.jp

 

このUNDERCOVERのコレクションは特に印象深い。
この頃から、ファッションとヘアースタイル・メイクの関係が強くなったように個人的に思っている。
最近はスタイリングの印象にばかり目がいくが、
このころのストリート生まれのUNDERCOVERやVANDALAIZEには一切服に対して妥協は無かった。
そして、どちらにも言えることが、「耽美主義でデカダンス」。
どこか危うさも覚えるクリエーションに魅了されていた。
その当時の裏原カルチャーには、パンクとロックにちょっとシャイで
毒っけのある耽美な人種が交わり独特な雰囲気を作っていたように思える。

 

NWO03

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この頃VANDALAIZEもナプキンの素材で服を作ったコレクションを発表したのを覚えている。
どちらも強烈な印象だった。
そして、この頃同様に、ロンドンデビューを果たしパリに移動した
Hussein Chalayan(フセインチャラヤン)も耽美でデカダンなクリエーションで異彩を放っていた。

 

NWO04

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この3人のデザイナーに共通していえることは、コレクションという表現に満足せず、
店舗で売られる服がとにかくかっこ良く、
普段着用出来るフェーズまでしっかりクリエーションを落とさず表現されていること。
いずれのブランドも服好きの変態なのは、細かなディテールで良く分かる。
社会に対する反逆というかメッセージというか、常に生活に根付いているようで
全く別世界にいるようなシュルレアリスムさえ感じる。
このコレクションとストリートの二刀流にしか見えない世界があるのだろう。
どことなく儚さを覚える完璧なファッションと表現が、ここ日本の裏原で出発し、
世界のデザイナーに影響を与えたのは間違いない。