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芸術は死んだ
人間の想像の中にある
ファッションは!?

想像を失ったファッションの
フラット化の現代に必要な
「人間の想像」

「人間の想像」の想像には、世界は終わりを知らない。想像を失ったファッションのフラット化の現代に想像力は我々に何を示すのか。

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ウォーホルのポップアート内に芸術史の展開の終着点を見てとった
「芸術の終焉」を宣言した哲学者ダントー。
「芸術はとっくに死にました」と語るヤンシュヴァンクマイエル。
知らず知らずにこの言葉を受け入れていたのかもしれない。

 

今回はUNDERCOVERの2005年SSで「but beautiful Ⅱ homage to Jan Svankmajer」でお馴染み、
ヤンシュヴァンクマイエルについて。
ヤンシュヴァンクマイエルという異人との接点は、ヒステリックグラマーの北村氏から始まった。
デザイナー高橋盾が彼に魅了されたのは、もやは必然だったのかもしれない。
下記の2枚の写真は、左がヤン右がUNDERCOVER。
オマージュと言いながら、実は高橋盾は鳥人間をヤンより先に作っており、
ヤンはもちろん高橋盾の存在すら知らない時に、
写真に出てくる「悦楽共犯者」(1996年)の映像を残している。

 

ht-Švankmajer1

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UNDERCOVER高橋盾が勝手にオマージュをかけたくなる程の
感性共鳴したヤンシュヴァンクマイエルに虫眼鏡を当てたいと思う。
冒頭の芸術の死について、ヤンはこう語っている。

「現代の芸術は体験を源にしていないから創作でもない。作品を作る刺激はアイディアに限られており、
アイディアはコマーシャルの領域。売るための芸術はそれを示す。だから創作という言葉を使っている。
創作は誇大で大げさな道具を使わないから重要なことが観客に伝わりにくいことがよくある。
しかし、感性を追い超えて理解まで時間が掛かる。ただ現代ではその『おくれた機能』も作動しなくなった。
評論も真正で浅薄でない分析をするには知識も力も足りない。奥義に達した少数は地下へ身を隠す。
そして、創作もまた地下活動へ移る。芸術は本当に死ぬでしょう。葬式用の花輪のための募金をしたほうがいい。」

以前、倉本聰の言葉を紹介したが、似たような表現もある。
そんなヤンの作品をいくつか紹介しながら、彼の「想像と創作」を感じたいと思う。
週末でもゆっくり見てもらいたい作品だ。

 

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「ルナシー」2005年

エドガー・アラン・ポーとサド公爵にオマージュした作品。ボフニッツェ精神病院の本物の患者を使い、
抑制された破壊的で攻撃性を解放する。芸術治療という現代芸術を批判し風刺する。
精神病院を率いるためには、2つのやり方があると言っている。
1:完全な自由 2:定着した保守的なアプローチ。監視と体罰。
この2つの一番悪いところの組み合わせの膨張原理が「我々が生きる狂った世」

 

ht-Švankmajer3

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「悦楽共犯者」1996年

警察の押収物博物館で押収された自慰機会に込められた情熱に感銘を受ける。
「新しいエロティズム」と題する。個人的な欲望の性向が不思議なおかしさを秘める。
どこが気持ちいのか聞いても分からない本人にも個人的な性向が確実に存在する。
手の指に指サックもいれば、鼻の穴にパン団子と欲望と快感は様々。
欲望を内部に秘めるのでなく、他者の領域を侵略する。

 

ht-Švankmajer4

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「対話の可能性」1982年

触感のコラージュシリーズ。短編の中でも技術共に頂点と言ってもいい傑作。
「触感主義」という独自のジャンルを築き、3話で圧倒的な世界を構築する。
第1話「永遠の対話」第2話「情熱的な対話」第3話「不毛の対話」
特に5:25くらいからの表現には感銘を受ける。

 

ht-Švankmajer5

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「男のゲーム」1988年

サッカー好きは見るべき作品。とにかく愉快なサッカーゲーム。命がけのホイッスルが鳴り響く。

 

ht-Švankmajer6

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「フード」1992年

味をしめていく朝食・昼食・夕食。
マニュアル通りの提供から始まる朝食からフルコースの昼食、そして自由な夕食が始まる。

 

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「フローラ」1989年

終わりを知らない大人たち。後がないと分かってる子供。
崩壊と腐敗を繰り返し、手にしたいものも手にいれれず、救いの気配がない。
崩壊は続き終わらない秒刻みに進み、進みながら終わる。

 

 

 

まだまだ沢山ある作品はあるが、ひとまず思い出したものを紹介。
見て頂けたらお分かりの通り、風刺の聞いたこの創作とUNDERCOVERのコレクションには、
ある種の現実を超えるシュルレアリスムが存在する。
VOGUEのUNDERCOVERの特集でヤンは一言寄せたようだ。

 

「人間の想像力」

 

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想像力がある限り世界は完成しない。戦争も起これば良いことも悪いことも起こる。
想像力がないということは世界はフラットになる。
ルナシーはそのフラットな要素を精神病院というテーマに置き換えているのだと思う。
ファッションもしかり、想像を失った現代のファッションは、クローンファッションに溢れ、
偏差値は上がったにもフラット化現象は起きている。

「想像力」を武器に、これからのファッションはどのように変化し進化していくのか、
ファッションの終わりをすぐそこまで来ている現代に、想像という救世主は我々に何を示すのだろう。