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日本の都市は美しいのか
環境としての建築が創る
都市の中で何を着るか

未来の環境としての建築のヒントは
過去の建築思想にあるのかもしれない

未来の環境としての建築のヒントは過去の建築思想にあるのかもしれない。古さの中にある新しさを発見しそこから建築と衣服の関係性を考える。

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日本の街を歩いていると、ファッション同様に均質化された建築物の顔ぶれに少なからず
否定的な感情を抱かざるを得ない。
景観ということが意識されるのは、京都や鎌倉、軽井沢など一部の歴史的な街や観光地に
限られ、同じ顔の家やマンション、商業施設が大多数を占めている。

日本においては、建築家という職業の社会的地位が海外と比較して低く、施工を行う大手の
工務店やゼネコンが大きな影響力を持っているということも影響しているのかもしれないが
街の景観や環境に対する意識が高いとは言えないのはないだろうか。

以前、フランク・ロイド・ライトについての記事を掲載しているが、周囲の環境とそこに建つ
建築物が生む空間に人間が住まうということにもう少し意識を向けることで、暮らしが豊かに
なるのではないかと思う。

 

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http://promramor.com.ua/

 

その土地の気候や風土にあった色や形、素材があるはずで昔の建物はそれらをうまく使用して

その地域の独自性が発揮されてきたが、そのほとんどが絶滅の危機に瀕していると言っても
過言ではない。

日本に限ったことではないが、例えば新国立競技場の設計で日本でもその知名度が増した
ザハ・ハディドの建築は、建築される場所性をほとんど意識していないように感じるものだ。
良くも悪くも、その建築物がどこに建っていても彼女の建築であることが一目でわかる。

 

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それに比べて、昨年度のプリツカー賞を受賞した坂茂の建築の建築は、その場所に必要なものを
的確に捉えて創られていることを感じる。同賞の受賞時には、難民キャンプや被災地における
支援が大きく取り上げられたが、それも含めてその時にその場所に最も必要な建築を思考し、
提供できることが、評価されたのだろう。
そういった意味で坂茂が同賞を受賞した意味は小さくないのではないかとも思う。

 

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建築と同様に、ファッション(=衣服のデザイン)も場所(=環境)との関連性や多様性が
もう少し意識されるべき時期が来ていると思う。

バウハウスは、建築が芸術の最高形態であると唱い短期間に様々なデザインを実践して後世に
多大な影響を与えているが、そのバウハウスの設立にも大きく影響したと言われるウィーン分離派
においては、ヨーゼフ・ホフマンをはじめとして自らが手がけた建築の中で着るべき衣服を同様に
デザインしていた。

 

今では、各分野の専門化・細分化が進みその中において学問的にも建築とファッションの関係性は
ほとんど意識されることもなく、多くの人はその関係性を意識することはないのが現実だろう。

都市計画などあってないようなものの東京などの都市においても、環境としての建築物とそこに暮らす
私たちがどのような衣服を身に纏うかを再考することが必要だろう。

これはジャンルに捉われない人々の交流によってしか実現されないことではあるものの、各人の意識が
少し変化するだけで、街並みも少しずつ変化していくだろう。

2020年という年ばかりがクローズアップされるが、これはきっかけに過ぎずこれからの東京、ひいいては
日本をどのような環境にしていくのかを考えるべきなのではないだろうか。