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ペンハリガンという
クリエイティブの先

香りの記憶を呼び起こし
よりパーソナルを強くする
ファッションであるかもしれない

視覚だけがファッションでない。臭覚から生まれる僕らの新たなファッションにペンハリガンというクリエイティブが存在する

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ファッションの判断はどこで行われているのか。
今回は臭覚にポイントを見出そうと思う。

視覚が7割以上の情報を占める中で、僕たちのファッションに香りはあるべき問題でもある。
実際のディテールの1つというよりは、ライフスタイルの中にある匂いこそが、
目を閉じても感じることのできる、脳へのシグナルなのかもしれない。

今回はそんな香りの話。

 

香水はマリーアントワネットで有名なヴェルサイユ宮殿にトイレが少ないことが原因で作られた。
ボリューミーなパニエの中には、いつでも用が足せるようにバケツがぶら下がっていた。
シルエットは歴史の中にヒントがある。そして、とにかく悪臭ヴェルサイユ宮殿に香りで
ごまかすために香水は作られた。

 

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コンプレックスから生まれるファッションは、満足を生むために作られた皮肉な消費時代に
物が溢れているということがコンプレックスに変わる中、1つの香水に目をとめた。
ペンハリガンのサルトリアルだ。
かつてコムデギャルソンのフレグランスを調香していた名調香師ベルトラン ドュショフール氏が作り出した。

 

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サルトリアルは、妖艶な香りとは少し違うアトリエを表現した。
サビル・ロウ16番地のノートン&サンズを何度も訪れては、生地や裁断機のオイル、
アイロンの香り、チャコ、古びた型紙が混在する香りを表現した「完璧」がテーマの
ジェントルマン向けの香水である。アトリエにいるかのような幻想的な香りを演出してくれる。
そして、ニッチフレグランスオスカーアワードという香りのオスカーを受賞し、
英国御用達ブランドまでになった。

 

 

ペンハリガンのCEOサラ・ロッタルムは、平社員からペンハリガンのキャリアをスタート。
まさか自分が社長をするとは思ってもいなかったようだ。
「香りは記憶と結びつくいている」というサラは、まずは社員の働き方を変え、
クリエイティブの改良に乗り出した。パッケージデザインから動画に至るまで全てを一新させた。

 

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テーラーから生まれたサルトリアルが新たなジェントルマン像を香りで導き記憶に留まる。
香りというファッションは、角度を変えると別の空間にリフレームを起こし、
私たちを違った場所へ連れて行ってくれる。
そして、よりパーソナルな香りを探し、自身と紐付ける感覚を取り戻してくれるかもしれない。

昔から好きだった香水の、ペンハリガンの今後のクリエイティブにも期待したい。