ブルックスブラザーズ メンズファッションという時間の持ち方 | Epokal

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MONOTONE 事実

ブルックスブラザーズ
ファッション精度への
志向と背景

気取らない上質なファッションの入り口はここにもあります。
プレス一つに目を向けても、自分のスタンスをしっかりとつかんでいること。
思考と折り目が外相となって抽出されてくるのです。

7minutes

ブルックスブラザーズ
ファッション精度への
志向と背景

気取らない上質なファッションの入り口はここにもあります。
プレス一つに目を向けても、自分のスタンスをしっかりとつかんでいること。
思考と折り目が外相となって抽出されてくるのです。

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ブルックスブラザーズ
ファッション精度への志向と背景

気取らない上質なファッションの入り口はここにもあります。プレス一つに目を向けても、
自分のスタンスをつかんでいること。思考と折り目が外相となって抽出されてくるのです。

子どもの頃、母に叱られるにちがいないこと。
男の子は人前にでる時には襟を正しなさい
白のシャツはトラウザースへタックイン
ソックスも白、シャツも白、プレスのよく効いたハンカチ
両手はポケットへ突っ込んだままの写真を見るたびにそう思い出します。
ちょっとの外出でも襟のあるジャケットを着た父の後ろ姿がみえてくるのです。
ファミリーコンピュータの大ブームの余韻も知らないあの頃に育った僕たちは、

みんなそう教えられたのではないでしょうか。

 

 

この写真を撮った日の少年には、30歳どころか10代の終わりに、
自分がオンボロ古着を着るようになるとは意味すら理解できないことでしょう。
でも、今の私にはこの少年のセンスは理解出来るのです。
それはわすれている訳ではない背筋の張りを取り出せる瞬間がここにあるからです。

 

super brooks brothers

super brooks brothers

 

紳士服としての門、それはブルックスブラザーズ
歴代のアメリカ合衆国大統領、著名人、文士にアクターなどなど
錚々たるブランドの顔たちの揚々たる気質やファッションセンスはここで取り上げる機会ではありません。
こうしたストーリーは多くの良質なキュレーションによって語られることでしょう。
暗殺された大統領のコートに袖を通すつもりはないのです。
では、なぜブルックスブラザーズなのでしょうか?ここに正統派の距離とスタンスが描けることでしょう。
古典的な意味をのぞいたジャケットという言葉。
程よくナチュラルなラインをトレースするシェイプのはいったボックス型の、肩から0.7mm張り出し、
コンケープのきいた袖付け、それから2ボタンであること。
ブルックスブラザーズにはそれがあるのです。
真実性というもの、イデアルさは後進にはない純粋なブランドとなり得るものだと信じています。
ポケットの幅の緻密な経験値、裏付けの技術や、芯地をごまかさないこと。
ある日、偶然の機会をいただき、このジャケットを開いたところを見ることがありました。
およそマーケットに供給されるレベル、オーダー品ではない製品で、
ここまでのクラスの仕立てはそうそうあるものではありません。
芯に嘘をつかないこと、男性衣料ではこれは生命線となるもので、多くのトップブランドがここで叩いてきます。
バランスの問題もありますが、さらにこの始末にも関わってくる次元では比類すべきものはないのではないでしょうか。

 

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http://jp.pinterest.com

 

それでもやっぱり僕らのブルックスブラザーズ
チェックの柄のスポーツシャツを求めて、旗艦店へむかったが嵌るパターンがみつからなかったということがありました。
店頭に並ぶのはイメージより少し垢抜けた配色のものが多く、
むしろ僕には展示されていた古いカタログやサンプルスワッチの方に目が引かれていくのでした。
もちろん、現代の素材とミドルエイジの素材では重厚さやしなやかさ、風合い質感はくらべるものではないですが、
パターンとしてのオールドイングリッシュ、オールドアメリカンな抑揚感に欠けているように感じられたのです。
この時、感じた意識こそ、オーセンティックなファッションとは何なのだろうということでした。

 

super brooks brothers

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super brooks brothers

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一方で、元々のターゲットには据えられていなかったであろう意外なシーンから迎え入れられている現実があります。
ブルックスブラザーズのmade in usaとうい品質タグにマーケットとスタイルとを結びつけたアメリカ古着というクラスです。
元来、古着市場というものが仕様やディテールのスペック、素材風合い、生産国、
とりわけアメリカという国に強い執着があります。
この意味ではメイン層となる人種よりも品質や米国本国生産であることのスペックにうるさいとも言えます。
スタイルのよさはもちろんですが、こうして多層にわたって推される理由は実は単純で、
Brooks Brothersという看板そのものに負う。その一点でも素晴らしいものの様に思うのです。

 

ktbrooks009-06

 http://www.brooksbrothers.com

 

ファッションの精度

先に挙げた疑問符の奥行きがある程度、見えてきました。
それは企業がオーセンティックに腰掛けたまま、
本来のスタンスであるオシャレの心意気を置いたままにしているからではないでしょうか。
経験値をストックしたカタログから再デザインするために使うのではなく、確固たるその意匠を引き継いでほしいのです。
その正統的なスタイルをブランドのバリューが支持し、
堂堂としたファッションを提供することに軽やかで在ってほしいと、
信条から逸してマーケットベースに持ちこむことや、なにかを消化しようとすることは、
気意のよさを失うことではないかと感じるのです。
ブルックスブラザーズのデザイン、型、マテリアル、柄パターンは
すべて始祖であることに忠実に、真実性が核心です。
さらに、これからの未来は従来通りのシステムで接触することになる幾多の難しい局面も、
ブルックスブラザーズの経験値をイデアとして具現化することでのみ
裂開することができるのではないでしょうか。
それからもうひとつ、生産のグローバリズムをやめること。
僕は少なくとも、中国生産の衣料品は買いません。
国際政治を踏まえたビジネス的な政策も多々ありますが、明解なクロニクルであって欲しいと願います。
品位を備えた人物は自分のシャツが縫われる時、その上で食事を広げられることを想像出来ないものです。
当然、職人の手によって作業が進行されることを期待するのです。

 

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折り目の居心地

ある種の堅さが間口を狭めることもあり、それとは逆の奥行きへとつながることもあります。
ですが、今日の東京では正統的なファッションとはあまりにも門の狭い道程ではないでしょうか?
いろいろな便宜と引き換えに、堅さは少しずつ摩耗されてきたシーンの1つです。
どこへデートするにでもペンシルスーツを着ることは可能になりましたが、
本物のシルエットを携えたジャケットは着る機会が薄れてきたように伺われます。
ここで本当の意匠性が発揮されるべきだと考えました。着られる機会が失われてきたのであれば、
それを補う役目を企業が供給するという方法はないのでしょうか。
ファッションを啓蒙することで、新たなシーンや価値が生まれるのであれば
ブランドにとっても素晴らしいことのように思うのです。
都市型のカジュアルさがトレンドとなった今日では、大勢を振るうのは何事も軽易であることがもとめられますが、
シーンと身だしなみの関係としてはあるものの持ち方で1つも2つも突き抜けることができます。
市場には良質のノンアイロン、ウォッシュアンドウェアー機能の備わったシャツが多くあります。
確かにこの機能は素晴らしく有意義ですし、生活時間にとってとても有効です。
ここではその機能から一歩足を外して自分の時間で考えるのです。
または、クリーニングから戻ってきたシャツの表情をよく見ること。
余程の知識と注文をしていないか、もしくは通いなれた老舗の職人プレスでなければ、
細かく波をうち、脇線、袖付け、そうして袖山には必ずプレスが入ってしまっているでしょう。
何ごとにも構造をシンプルにした明晰さが最上の答えを引き出してきます。

 

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http://www.pinterest.com

 

コットンシャツにはアイロンを

真っ白な蒸気を世界中に浮かべたあの時間ほどの上質な思考は、シガーの煙ほどしか思いつきません。
不必要な雑音を閉じ込めて思索と集中に目の裏が冴えてくるのです。
気取らない上質なファッションの入り口はここにもあります。
プレス一つに目を向けても、自分のスタンスをしっかりとつかんでいること。
思考と折り目が外相となって抽出されてくるのです。
この時間を持つことがブルックスブラザーズを着るということなのです。
より個人的な時間を持つことをライフスタイルとしたファッションを行為することに、
本質的なオシャレへたどり着く楽しさが見えてくることでしょう。

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