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SEIKO5という選択
アポロ計画の夢を支えた
Made in Japanの安住地

月へと向う宇宙飛行士を支え、
何よりもミッションの正確さを求めた
『SEIKO 5』という選択

宇宙時代の時計と言えば、オメガのスピードマスター。そして、宇宙飛行士を神の様に指揮した、SEIKO 5という知られざる名品。

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人は大昔から夜の空を見上げては星の瞬きに見つめられて、たくさんの夢の話しを信じてきた。
僕たちの暮す都会では街中の隅まで照らし出そうとする灯りのおかげで、
夜の間でも困らないほどに明るく、そしてやっぱりそのおかげで空は少しの光しか透過させない。
けれど、それでも真冬や明け方に近い頃になると、大都会でも嘘の様に星空が輝くことがある。
それは星星がようく見えることが嘘なのではなく、星星はいつもそこにあり続けてきた。
かわり続けるのは僕たちの生活のリズムであり、
ふとした日々の隙間から、そのことを自然と光のことを取り出すように思い出す。

満天の星空のようなシークエンスは僕たちにとって、心のなかの像に還る拠所なのかもしれないではないか。
今も昔も変わらないで変り続けること、大きな時間のことを星空に向かって神を見ていたのではないだろうか。

 

Full Moon from Apollo11 Spacecraft

seiko5

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http://www.nasa.gov

 

1969年7月21日GMT02時56分、NASAの二人の宇宙飛行士が月面に降り立った瞬間、
オメガ『スピードマスター』は人類にとっての最初の第一歩を記録した時計として、
クロノグラフの比類なき地位を確立することになった。
アポロ11号の言わずとも知れた偉大なミッションの成功はまた、時間という概念にとっての偉大な実績でもある。
スピードマスターは、月面で着用された唯一の腕時計であるだけではなく、
1970年からはロシアのすべての有人宇宙ミッションの公式クロノグラフとして、
1978年からはNASAのスペースシャトル計画の標準装備アイテムとして採用されている。
このような賞賛を受け続けているにもかかわらず、
スピードマスターという堅牢な腕時計は何も宇宙へのミッションの為に誂られたものでは決してない。
スピードマスターはスピードマスターであり続けることで、人類の大いなる夢に貢献したまでである。
このことはオメガというタイムパートに贈られる最大級の賛辞に他ならないのだろう。

 

Buzz Aldrin and Speedmaster on the Moon

seiko5

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http://www.nasa.gov

 

スピードマスターの評価を一気に高めたアポロ13号ミッションで、
大惨事に至る危険から宇宙飛行士たちを生還させた“14秒”は史上最も敬虔な軌道修正に貢献した。
地球の大気圏に再突入する直前に要したこの時間は、
酸素タンクの爆発後、司令船の電力が極めて限られていた中で、
宇宙飛行士たちはそのスピードマスターを見ながら正確にその14秒をカウントしたのである。

 

ジェミニ計画から始まり、アポロ計画という人類にとっての大宇宙旅行と
オメガのタイムピースがつなげる憧憬には、今後宇宙へ行く予定もない人々も惹きつけられる。
偉大な歴史の一部分を自分の左腕につけることを夢見たくなるのも当然である。

 

Omega Speedmaster The first watch worn on the Moon

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http://www.omegawatches.com

 

しかし、偉大な宇宙飛行士に最も近く、最も隔てられた或る人物が選択したものにも一つ、名品がある。
アポロ11号の人類が初めて月に足跡を残したミッションでも、アポロ13号の生還ストーリーでも、
NASAの牽引する宇宙ミッションの重要な場面を影から支えた『Gene Kranz』という存在を見逃すべきではないだろう。
管制室からフライトミッションのすべての管理を仕切るフライトディレクターのシフトを務めるクランツは、
夢の宇宙空間を旅する飛行士たちにとって絶対者以外の何者でもない。
クランツの声は神のものにも等しかったはずである。
そして、その厳格で責任感の強い神の時間は『SEIKO 5』という安価な機械式の時計だった。
この日本製の腕時計は数々のミッションを通して多くの難題と答えを選択したことだろう。
誰もがニュース映像で見た宇宙の旅の物語は、
実際にはいつもメイドインジャパンの腕時計を見つめて作られた地球の時間だったのである。

 

Gene Kranz watches Apollo13 astronaut in the Mission Operations Control Room

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http://www.nasa.gov

SEIKO 5 Gene Kranz model 6119 8460

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http://www.thewatchsite.com

 

人類がそのきらめく空に向かって飛び立ちはじめた1960年代の宇宙開拓は
僕たちにとっての夢をつかむための時間でもあった。
この人類きっての夢の冒険は、歴史上最も不可能だと思われるか、
夢想でしかありえなかった月面という未知へ向けて旅立ちはじめた。
宇宙という領域のロマンスは、これまでにもそして今後も、
二度とは訪れないかもしれない人類の偉大な共通体験であり、
アポロ計画は僕たちにとって、とりわけて少年の冒険心にとって、
この上ない未踏領域の象徴になるものだと思う。

 

宇宙空間という途方もない物質の世界と、漆黒の精神の端に至った時、
宇宙飛行士はどのように自分自身を保っているのだろうかと不思議に思うことがある。
僕たち地上の人に伝わってくるのは、彼ら自身が地球人として暮すくらし方であって、
人類の知識について可能な限り無限大に小さい空間においてさえ、
或る定められた“時間”につながって生活を送るということである。
方向も大きさも朝も夜も概念的な宇宙という場所にいながらも、
日曜日は日曜日、暗黒に包まれようとも朝は朝として迎えられる。
国家やプロジェクト、宇宙飛行士と大統領がいかに偉大であろうとも
人類のある限りにおいて、人らしく生活することこそが何よりも優先されるということの証だと受け止めたいと思う。
時間という概念こそは、理性的な人間としての命綱になるのではないだろうか。

 

seiko5

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http://www.smithsonianmag.com