外側から変わるファッションとスタンダード | Epokal

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ファッションはいつでも
周りのカルチャーにより
更新されてきた

《Ethos》を手がける池田臣氏への
インタビューを通して感じた
ファッションの原点と可能性

4minutes

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ファッションはいつでも
周りのカルチャーにより
更新されてきた

《Ethos》を手がける池田臣氏への
インタビューを通して感じた
ファッションの原点と可能性

どのような経緯でファッションに興味を持つか。
ファッションに到達する道筋は千差万別だろう。

かつて、それぞれのファッションへの目醒めのきっかけを
記事にしているが、ファッション通信でhussein Chalayanのコレクションを見たこと、
雑誌でRaf Simons初期のコレクションを目にしたこと、Helmut Langのミニマリズムに
心が震えたこと。

これらは全てモードと呼ばれるジャンルのものだが、それ以外にも兄弟や先輩の影響、
好きなミュージシャンなど人の数ほどその出会いはあるはずであるが、音楽を始めとする
ファッション以外のカルチャーに魅了され、その結果としてファッションに行き着くという
のは、比較的多いケースなのかもしれない。

ランウェイには基本的に音楽が不可欠であるし、コレクションを製作する上で元ネタとでも
言うべきカルチャーとの関係は切っても切れない縁だ。

そして、特にストリート・カルチャーはファッションとの密接な関係を構築し、圧倒的な
リアリティーを有している。現在モードがストリートに寄り添う理由はここにあるのだろう。

古今東西、ファッション・アディクトたちよりも、カルチャーに立脚した人たちの身なりの方が
圧倒的に格好良かった(と私は思う)。

最近ではファッションそのものにも、かつてほどの熱量を見出せ無くなっていたこともあり、
ファッションのアップデートには不可欠な外的要因について、考えを巡らせることが多くなってきた
そんな折に、自身もファッションブランドのEthosでデザイナーを務めながら、DJユニットにも参加し
活動をしている池田臣さんにお話を伺う機会を得た。
冒頭にもあったように、ファッションに興味を持つきっかけは個人的にとても気になり、挨拶もそこそこに
そのルーツについて尋ねると、「ファッションにたどり着くまでに音楽やスケボー・BMXなどのカルチャーから
入った」という答えが返ってきた。
事前に《Ethos》の2016ssコレクションを展示会で拝見していたこともあり、バックグラウンドにストリート
カルチャーが存在し、それらに裏打ちされたファッションを提案していることがしっくりきた。
ストリートカルチャーがベースのファッションというと、人によっては感覚的なものづくりをしているという
印象が少なからずあるかもしれないが、池田さん、ひいては《Ethos》のスタイルはそれには当たらない。

ethos

 http://ethosxx.com/
仕事としてファッションに関わるようになってからは、ストリートブランドのみならず全ての原型といっても
過言ではないメンズのドレスアイテム、テーラードのスーツやシャツの製作にも関わり、もっともコアな服作りを
目の当たりにしてきた経験もあることから、自身のブランド《Ethos》でも、使用するテキスタイルはオリジナルで
生産し、縫製も熟練の職人さんが担当するなど日本ならではのものづくりへの強いこだわりを感じる。

ethos

http://ethosxx.com/
その話の中で印象に残っているのは、「新しいスタンダードになるようなものを創っていきたい」という
池田さんの言葉で、これは、《Ethos》のコンセプトとしても掲げられているものであるが、やはりこの話を
している時にはファッションへの熱量が最も感じられた瞬間でもあった。

ethos

http://ethosxx.com/
当たり前だが、スタンダードなものを創るのは簡単なことではない。巷の雑誌にはよくその手の言葉が広告的に
使われている。その特集が売れるのかどうかなど知ったことではないが、見る方としてはもう飽きている。
スタンダードは時間をかけて徐々に認知され共有されることで成立するスタイルであり、それはカルチャーの
上に成り立っているものとも言える。

ethos

http://ethosxx.com/
また《Ethos》では、メンズのドレスアイテムやレディースの展開は今の所行っていないとのことだが、
池田さんは今後の展開として、それらに挑戦したいということを、穏やかに且つ熱っぽく話してくれた。
そして、様々なモノやコトに影響を受けながら形作られるファッションは、その構造に限って言えば
何か新しいカルチャーが生まれ、それに付随するものとして存在する限りにおいてはワンテンポ遅い
ことになり、それと比較すると音楽などは変化の流れが早く、新陳代謝も活発に行われているように
見える。
そんな、池田さんに現状のファッション・シーン、東京のストリート・カルチャーの現状をどのように
感じ、考えているのか聞くと、「日本のブランド、特にメンズは製品のクオリティーやディテールへの
こだわりにおいて世界でも屈指のレベルだと思うが、ただ、ブランディングなどはまた別の話であり、
国内だけで見ると狭いところで差を出そうとしすぎていて客さんが求めているかどうかより、マニアックな
方向への行きがちなのではないか。」と話し、やはり多くの人が口にするようにガラパゴス化して閉塞感すら
漂う日本のファッションシーンに対して危機感を持っているようだ。
一方でファッションに比べると、前述の音楽は新陳代謝が活発な気がするということを話すと、
「確かにそれはあるかもしれない」と同意し、自身がDJをしていることもあることから、
音楽シーンとのつながりも強いことから、特にThe otogibanashi’sやSIMI labなどの
ニュージェネレーションは、すべてがフラットな目線で解釈されているため新鮮味を感じる」と言い、
「そうした若い才能に年上のミュージシャンたちが目をかけて、共に製作したりしているのを見ると
年齢に関係なくシーンを共に活性化していることを感じるそうだ。

ethos

 http://www.summit2011.net
また、ニュージェネレーションの彼らはファッションにおいても既成概念にとらわれない着こなしで、
それもありなのかと思わせてくれる力があることは凄いことだと感じているという。
確かに、The Otogibanashi’sのMVなどを見ているとファッションに限らず、映像から伝わって来る
瑞々しさとそこに感じる新しさは、言葉を超えるものがあるのだ。
そして、そこに新しさを感じてしまうことに少々のショックを受けながらも、上と下に挟まれることで
その両方の良さを獲得し、何かを生み出すことができるというポジションに愉しさを感じるのだ。

ethos

 
http://www.summit2011.net 
そして、ファッションメディアの現状についてどう感じるかと尋ねると、
「同じような情報が掲載されているメディアが多く、魅力を感じないものも少なくない。全てがという
わけではないが、もう少し違ったメディアがあっても面白いと思う」と話したあと、
「そんな中でEpokalは、それ言っちゃうんだっていう感覚があって、普段抱えているようなモヤモヤを
解消してくれるようなところがあって、読んでいて気持ち良くなるので、とても好きです」と
付け加えてくれた。
ファッションは様々なカルチャーが交錯する場所であり、その多様性こそが魅力となっている。
一見多様性に富んでいるように見えるファッションも、実は画一化されているのかもしれないと
日々感じながらも、ハブとしてのファッションの強みは当面なくなることはないのだろうと確信した。
そして、音楽活動も自らの大切な表現の場所であり、コミュニケーションの手段であると語り、
そこで得た感覚をファッションにもフィードバックする池田さんと《Ethos》の展開が楽しみである。

ethos

《Profile》
池田 臣
MADE IN WORLD、M.W.O.B.H.M.にてキャリアを積み、ETHOSのデザインを担当。
楽曲から映像制作、デザイン、DJまで幅広く手掛けるクリエイティブチーム”THE MARROWS”の
中心メンバーとしても活動。
90年代後半からキャリアをスタート。家族の影響もありFUNK、DISCOなどを経てHIPHOPカルチャーに
強い衝撃を受け、その後の自身の軸となるSka,Rock steady,Rootsなど後のReggae,DUBのベースの
奥深さを体感する。
現在までにJUKEBOXシリーズを含め7本のミックスシリーズに参加、リリースしており、
ダンスミュージックを軸とした、様々なジャンルをオリジナルブレンドした、
アシッドでいてジャジーなプレイスタイルに定評がある。
MONKEY TIMERSの主宰するDISKO KLUBB、またTHE MARROWS名義ではBRIDIG Shibuyaの
毎週火曜日のレギュラーなどがある。
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