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どこにもないスニーカー
シンプルデザインの境地

誰か他の人と同じものは欲しくない。
シンプルで高感度で上品なデザイン
SPALWARTのスニーカーを見つめる。

ビッグメジャーはひとまず放っておいて、北欧の国から届くスニーカーの纏うフォルム、製造ファクトリーのステップを目指す。

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それはあっというまの一瞬の中の、永遠のはじめの7日目に履いていた靴、
街中がアルファベットNのスニーカーになっていた。
そんなにころころと流れが変わっても
気安く追いかけられるのがスニーカーの、
良くも悪くもファッションの原点と言うことができる。

 

ところが、誰かと同じことをするのが嫌いなはみ出し者の靴事情は、
よりによってすでに飽きっぽく、変り者好きするものである。
もっと気安く呼ぶとすると、芯の残ったアップルパイのような甘いシャープさで鋭い。
つまり、へそまがりのヒップ、はらぺこのスニーカーHEADZは
ありきたりのメジャーでは満足しないということである。

 

Ron Hermanより速く、ABCよりイージーに、ARTS & SCIENCEより頼もしく、

DOVER STREET MARKETより新しい、靴を探したい。

 

スニーカー界の太陽の下に照らし出された、『NB』と書かれた流れは、
一旦止まって定着しようとして、また動き出しはじめている。
様々な遺産を掘り起こしつつ、スポーツカジュアル界のビッグ2の
ハイエンドなセンス感はこれまでにないほど高まっている現実と、
当の『NB』が巻き起こしたセンセーションは、
青カブの数円安いかを貪るような人種に至るまで、
スニーカー此処に在らんということを諭した。

一度、流れという奴がやって来たら何にも止められない。
人々が好もうとも好まざるとも、まったく関係ない。
そうかと思ったら、瞬く間に過ぎ去ってしまうし、
そんなことは見え切っているのに、一体彼らには恐竜ほどの知性しかありはしない。

 

そうして、また立ち止まる。

放っておいても、あの街角を颯爽と、抜群の嗅覚と野生の感性で奪っていくメジャーを、
泣く泣く追いやって、HEADZはもっともっとと欲しがる。

中でも、業界人と呼ばれる季節終わりの様にふわふわしたアイコンが、
ステージ上のストリッパーをねじ込んで見るほどの熱い視線を送っているのが、
スウェーデンからやってきたマラソンシューズである。

 

SPALWART MARATHON TRAIL

spalwart

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http://spalwart.com

 

北ヨーロッパのロングトレイルを走っている。
現実には毎朝のジョギングも、週末の散歩も‘欠かさなかった’ことがなかった。

夢の中の話しであり、イメージがある。

 

『SPALWART』を履いたことがあるだろうか。

同じように、スニーカーをはじめ、ファッションにはリズムとイメージがある。

一般的に、-それもファッションの狭い特殊な環境下の平凡としての-
もう一度でも見聞きしたことほど嫌気の差すことはない。
その観点で、北欧というのはとてもいい。日本からでさえ遠く離れ、誰もよく知らない。
知らないことは美しい。これもやはりスニーカーにも辿りつく。
その知らないディテールを知りたいとも思う。

 

SPALWART MARATHON TRAIL SATIN BLACK

 

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http://spalwart.com

 

Every Step is History

前世紀のはじめに巻き起こった技術革新によって、
すべての人々のために高品質を提供するという靴のマス・プロダクト事業が成立した。
これによって誰もがより安価に靴を求めることができるようになったが、
しかし、シニカルな反動は、この時双子の弟として生み落とされた。
その恩恵はすべての人にとっての豊かな暮しを将来に渡って約束するものでは決してあり得ない。
しばらくの間は花開いた市場理念も、同時に、安価とマスという言葉に飼い殺しにされた人々にとっては、
より安い製品を求め続けるという新たなマーケット理論によって質という本位を失い、
人々への幅広い貢献のために誇った高品質と、一徹に働く製造工場の
環境基盤の破綻という重い代価を支払わなくてはならないのである。

 

そうした時代背景の奥行きを理解しつつ、いくつもの戦争を乗り越えて、
東ヨーロッパで長い間忘れ去られていた古い機械や金型の価値を再発見することができた。
当時、ヨーロッパにいくつもあった靴製造工場は新しい市場原理に立ち行かなくなり廃れていった。
中でもスロヴァキアはミリタリースペックのトレーニングシューズの生産でかつて知られたところであり、
SPALWARTは、そのいくつかの戦時下における軍需産業の遺影の奥で細く千切れそうな糸を紡いで誕生した。
ここでは1950年代以降、同じ製造工場の同じ金型を使って、昔からの同じ機械を稼動させてきた。
一足ずつ作り上げられるSPALWSRTの靴は、より高度に発達した現代の製造機器の様には
完璧なものを吐き出すことはできないかもしれないが、
それぞれが個性というキャラクターの美しさを持つことを誇っている。

 

「すべてのステップには、歴史が宿っている」と、ストックホルムの看板は掲げている。
その歴史を受け取るだけの感度は、誰もが身につけているものではないのかもしれない。

ただ、それを求める人がいることも事実である。
どこのだれにでも見合う感度ではないからこそ、それだけの気品をそのスニーカーは纏っているのだろう。

 

古き自由な北の国は善い

このシンプルデザインのフォルムは、ほかにはまったく見つけることができない