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シンプルは簡単ではない
むしろ、非常に困難だ。
だから永遠になりうる。

トレンドとしては消化不良の感がある
ノームコアの向こう側にある本当の
意味でのシンプルとは一体何なのか?

トレンドとしては消化不良の感があるノームコアの向こう側にある本当の意味でのシンプルとは一体何なのか?

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Normcoreもファッションにおけるトレンド戦線からは一歩後退した感もある昨今。
と言うよりNormcoreがホットワードとして浮上した時、それはもはやファッションのトレンド
という範疇を超えているのではないかと思ったが、(日本の)ファッション雑誌などには定期的に
Normcoreとほぼイコールと思われる「スタンダード」や「ベーシック」を特集しているのを目にする。
定番企画という意味では、スナップ特集なども同様だが、幾度も繰り返されていることから考えても、
常に一定の需要はあるということのだろう。

 

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不景気が続く時代には、やはりスタンダードやベーシックなアイテムの力強さを感じる。
一部のファッションアディクトを除いて、同じ値段を払って買うのなら多くの人はスタンダード、
ベーシックなものを中心に買おうとするだろうし、実際にそういったハイ・スタンダード的な路線を
打ち出すブランドは枚挙に暇がない。

90’sのテイストが全盛の昨今でも、もちろんすべての人が、そういったテイストのファッションを
身に纏っているわけではあるまいし、どんなブランドでも売れ線は、比較的ベーシック寄りのもの
であることは間違いない。

少し前にNormcoreがトレンドとしてもてはやされた時も、その代表格として挙げられていたアップルの
創業者、スティーブ・ジョブズが好んで着用していたことなどから、Levi’sやNew Balanceをはじめとした
ブランドがこれまで以上に注視されたが、移り変わりの激しいファッションにおいて、同じジーンズでも、
スニーカーでも、シャツでも、ジャケットでも、長きにわたって愛されるモノにはそれだけの理由がある。

 

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シンプルであるがゆえに、着用を重ねることで自分のスタイルに馴染み、それが自分の中のスタンダードとして
定着してゆく。主張し過ぎることのないシンプルさには、そんな懐の深さがある。
だからこそ、それらを着用する人のセンスも色濃く反映されるし、極端に言えばその人独自のスタイルと
言うべき哲学や思想とすら思えるものも垣間見える。

 

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それは正しいか、正しくないかといったものではなく、唯我独尊的であればあるほど眩しく映る。
故に、スタンダードなアイテムは決して安易なものでは無い。それを着こなすためには「スタイル」が必要なのだ。

そんな「スタイル」は誰しもが持つことが可能ではあるものの、実際にそれを確立しているものは多くはない。
特に日本ではNormcoreに限らず、自分のスタイルを確立するのは難しいのかもしれない。

トレンドを追うことが悪いわけではないし、「トレンドを追う」というスタイルもありえるだろう。
しかし、多くの人はそんなことは考えもせずに、なんとなく着るものを選んでいるように見える。

Normcore(Normal +Core)という言葉にもあるように、Coreとして何を持っているか、そして、この全てが
過多の時代にどんなこだわりを持って、何を選びとるのか。
そう、それは決して「普通」ということではなく、自身のアイデンティティーが反映されていなければならない
ものであり、究極を言ってしまえば、ファッションに限らず普通など存在していなということを前提にした
生き方自体を指している。

 

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デニムとTシャツでも決まるかどうかは、そこにその人のスタイルが反映されているかどうか、ファッションと
どう向き合っているかどうか、なのではないだろうか。

Epokalでも、度々触れてきたこのテーマではあるが、INSPIRATION CULT MAGが監修する
4 SENSE’S for TOMMY HILFIGERでは、異なる背景を持つ4人がそれぞれのスタイルで着こなす
『SIMPLE is FOREVER』を公開しているので、それらを参考にベーシックなアイテムで創る自分だけの
シンプルスタイルを見つけてみてはいかがだろうか?シンプルは一日にしてならず、である。