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スイス発バッグブランド
のFREITAG創業者に訊く
ブランドストーリー

ファッションシーンとの違いを鮮明に
感じるブランド哲学とその実践
FREITAGが見つめる未来とは?

ファッションシーンとの違いを鮮明に感じるブランド哲学とその実践FREITAGが見つめる未来とは?

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日本でも人気のバッグブランドであるFREITAGの創業者であるMarkus Freitagが、
銀座店オープン5周年を記念して来日。
私たちは、独占インタビューの時間を頂き、ブランドのアイデンティティやこれからの
展開などを訊くことが出来た。
彼の言葉の節々からは、揺るぎないポリシーによって創られるFREITAGの本質を感じた。

 

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Epokal(以下、E): まずは、日本進出から5周年を迎えられたということでおめでとうございます。
これまでの5年間を振り返ってみて、日本でのブランドの浸透についてどう感じていらっしゃいますか?

Markus(以下、M): 少しずつ大きくなっていると思います。

E:これから先も拡大が見込めるマーケットだとお考えでしょうか?

M: 大きくなることが私達の一番の目標ではありませんが、東京はとても大きな街ですので、
私達が大きくなるというよりは、より多くの人に知ってもらいたいと考えています。
そういった意味では、まだまだポテンシャルがあると思いますし、FREITAGの考え方を知ってもらうには
とても良いマーケットだと考えています。
私達が売っているのは商品ではありますが、それ以上にそこに込められたストーリーが最も重要ですので、
そのストーリーをもっと多くの人に広めていきたいですね。

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E: 昨今のファッションシーンを見ていると、そういったストーリー(中身)よりも表面的なものを重視する
傾向が強くなっているように感じますが、ストーリーを重視したアップサイクルのパイオニアであるあなたから
見て現在のファッションシーンはどのように感じますか?

M:まずファッションにとっては素材がとても重要だと思います。それは私達も同様ですが、私たちはバッグという
アクセサリーを主に作っていますので、少し違う部分があると思いますし、ファッションはより難しいなという
印象を持っています。
私達はアパレルを始めてまだ2年ということもありますし、私達にとってはまだまだ新しい分野ですが、これまで
バッグでやってきたのと同様に、ストーリーを大切にしてやって行きたいと思っています。
私が思うファッションはサーカスのようなショーなので、それはそれでとても良いと思いますが、私達FREITAGの
やり方ではないと思います。

 

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E: 確かに、バッグと同じ考え方で作られたFREITAGのアパレルラインにはファッションブランドとは違った魅力が
あるように思います。これからの発展が楽しみです。日本の路面店である銀座と渋谷の2店舗は、新築ではなく、
元々の建物の空間を活かしたリノベーションが特徴的ですし、スイスのフラッグシップもコンテナを積み上げたとても
FREITAGらしい建物です。あなたは、建築にも興味をお持ちですか?

M: 建築は興味のあるものの一つです。スイスのフラッグシップにコンテナを使ったのは、私達のバッグはトラックの
幌を再利用して作られているということから、建物にも同じ様にトラックに関係するものを使いたかったのです。
そういったことから貨物用のコンテナを使うことにしたのですが、商品のラインナップが増えてきて手狭になってきた時、
アパートの上階から道を走っているトラックを見てバッグを作ることを思い立った時のことを思い出し、それと同じような
体験をして欲しいと考えて、コンテナを積み上げることにしたのです。

E: なるほど。そこにもストーリーがあるのですね。コンテナを使った建築という意味では、日本人建築家の坂茂氏が
手がけたノマディック美術館にも通じるところがあるかもしれませんね。自社の建物以外で好きな建物や、建築家などは
いらっしゃいますか?

M: 特定の建築家はいないですが、この店舗もそうですが、素材そのままの質感が好きです。よりシンプルで建築家の
エゴみたいなものが出ていなくて、建築物そのものが目立つというより、そこで暮らす人々が活かされるようなものが
良いと思います。
日本人の建築家も好きですし、木を使った建築にもとても魅力を感じます。形で言うと曲線よりも直線的なデザインが好きで、バウハウスの建築はとても素晴らしいと思いますね。

 

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E: 店舗の内装にもそういった趣向が反映されているように感じます。トラックの幌を再利用したバッグやコンテナの建物など、リサイクルというのがブランドの根底にあると思いますが、そういったエコロジカルな考え方はどのようなキッカケがあってたどり着いたのでしょうか?

M: 子供の頃の経験に由来しています。幼少期、家の近くにゴミ捨て場があったのですが、弟と一緒にそこへ行き、ゴミを
拾ってきてはそれを使っておもちゃを作って遊んでいたんです。道具と素材、そしてそこにアイディアが加わることで何か
新しいものを作ることが出来るということに楽しみを感じていました。家の近くにそういった場所があったのはすごく
ラッキーだったと思いますし、全てを持っていないことが、自分たちの手で何かを作ろうという思いを育んだのだと思います。

E: 確かにそのような幼少期の経験はとても貴重ですね。そうした個人的な経験がベースになっているということですが、一般的に日本に比べるとスイスを始めとしたヨーロッパの国々はエコロジーに対する意識が高いのではないかと思いますが、そういったことも関係しているのでしょうか?

M: 日本はとても極端だと感じますね。例えば、トイレの便座が温かいなど、必要ではないところに電気を使っているところはとても無駄だと思います。その一方で街の中はとてもキレイに保たれているところはとても素晴らしいと思います。ヨーロッパは中間だと感じます。

 

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E: 日本のトイレに関しては、海外の方はとても好意的に感じる方が多いと思っていたので、とてもおもしろい視点ですね!

M: 極端ではあると思いますが、それは一概にエコに関して意識が低いということではないと思いますので、単純に比べるのは難しいですね。ただ、スイスに関しては、40年くらい前からゴミの分別に取り組んでいましたし、社会に根づいている思います。

E: やはり、社会に根づいていくにはある程度時間もかかるんですね。そういった社会の背景から生まれたFREITAGという
ブランドの活動をこれからも楽しみにしています。