ジョン・ガリアーノという劇薬を手にしてしまったメゾンの行く末 | Epokal

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天才ジョン・ガリアーノは
MMMを何処に導くのか
これは悲劇か喜劇か?

ブランドの根幹をなすクチュールコレクションで
ジョン・ガリアーノが見せたのは新しい創造の
始まりか?それとも終わりの始まりなのか。

4minutes

天才ジョン・ガリアーノは
MMMを何処に導くのか
これは悲劇か喜劇か?

ブランドの根幹をなすクチュールコレクションで
ジョン・ガリアーノが見せたのは新しい創造の
始まりか?それとも終わりの始まりなのか。

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天才ジョン・ガリアーノは
MMMを何処に導くのか
これは悲劇か喜劇か?

遂に発表されたジョン・ガリアーノ
による新生マルジェラは果たして?

先日、ロンドンのメンスコレクション会期中に、メゾン・マルタン・マルジェラの
クチュールラインにあたるアーティザナルコレクションが発表された。

ファッションに関心がある方は既にご存知だろうが、今回のアーティザナル
コレクションはこれまでとは一味違うことが予想された。

以前Epokal内でも取り上げたが、ユダヤ人に対する差別発言によって
クリスチャン・ディオールを解雇されたジョン・ガリアーノの復帰となる
コレクションとなったのである。

就任が決まった際には、“私たち”はその起用に懐疑的であることを記したが、
コレクションを見たときに、その懸念が現実になってしまったと思った。
そして、このコレクションを絶賛または肯定的に受け止める声が大勢であることも
含めて予想通りの動きだった。

ジョン・ガリアーノの才能や功績を否定するつもりなど毛頭ないが、やはり
マルタン・マルジェラというファッションの世界の異物との相性という意味では
良くないと言わざるを得ないし、盲目的なファッション信仰者はいざ知らず、
フラットな視線を持ち得る人であればいわゆるガリアーノのクリエーションは
もはや時代に求められていないと感じるのではないだろうか。

この記事内の写真は今回発表された2015ssのクチュールコレクションと
ちょうど一年前の2014ssのクチュールコレクションの対比である。
2014ssのアーティザナルコレクションは、通常縫製や装飾などすべてを手作業で
行うことに費やされるオートクチュールの制作過程にフォーカスし、非常に貴重な
生地を収集するためにそのほとんどの時間を費やすという非常にマルタン・マルジェラらしい
アプローチで制作されたコレクションで、それを知った時は服を見て久しぶりに鳥肌が
立った。

どちらが好みかは個人の趣向によるほかないが、少なくともEpokalの読者が左側のルックを
良しとは思えないことを願う。

 

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正直、このレベル(ガリアーノやマルジェラ)であればクリエーションは何とでも
なるようにも思うが、圧倒的に違うのはそのスタンスだと思う。

マルタン・マルジェラとジョン・ガリアーノは年齢も3歳ほどしか変わらないが、
哲学が全くと言っていいほど違う。

マルタン・マルジェラは、それまでのファッション・シーンを否定し破壊した上で
再構築することで存在価値を高めたが、ガリアーノは言わばマルジェラが否定し
続けてきた王道中の王道を歩いてきた存在だ。

マルタン・マルジェラのコレクションを見ていると、彼らの美意識が西洋的なそれよりも
東洋的な、特に日本的なものに近いのではないかと感じる事がよくある。

しかし、ジョン・ガリアーノは一貫して西洋的な美意識に基づいたクリエーションを
行ってきた。

これらは、ミニマリズムと装飾主義などといった単純なフェーズはもちろんだが、
基準があまりにも異なっており、このことが越えることのできない断絶を生んでいる。
そして、越えられないものは越えるべきではない。

今回のクチュールコレクションで既にそれが表面化してしまっているが、
きっと今後発表されるであろうプレタポルテでも同じようなことが起こる。

化学反応が起これば何でもいいと言うものではないが、残念ながら今の
ファッション界はそんなものなのだ。

 

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マルタン・マルジェラ本人がファッション界を去る際に、自ら後任として声をかけていたと
噂されたのが、ラフ・シモンズやハイダー・アッカーマンという事を考えても、当人は
今回の起用を肯定的に捉えているとは考えにくく、創業デザイナーが引退後も変わらない
クリエーションを見せていたファッション界では奇跡とも言える匿名集団による創造は、
“天才”の所業よって幕を閉じることになりそうだ。

 

現在のファッション業界が話題性さえあれば基本的には何でもありのコマーシャル一辺倒に
陥っている危機的な状況であることを理解している人であれば、この起用はそんなに驚くこと
ではないのかもしれないが、やはり越えてはいけない一線を越えてしまったのではないかと
思えてならない。

同じクラスにいたとしても決して友達になることはない2人のマルジェラとガリアーノを勘違い
教師であるレンツォ・ロッソが仲良くしなさいとお節介をやいてしまったのだが、これが一時的には
ビジネスとして成功をもたらすとしても、長くは続かないだろう。

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ガリアーノがクリエーティブディレクターに就任した陰では、メゾン・マルタン・マルジェラにおいて
主にアーティザナルを担当していた若い才能が、セリーヌに引き抜かれてメゾンを去っていることからも、
メゾン内部ではガリアーノの起用に対して違和感を感じている人がいても何ら不思議ではない。

崩壊はいつも小さな綻びから始まる。

もしかすると、私たちが愛してやまなかったユートピアの終わりが遂に始まったのかもしれない。

アンチ・モードを掲げ、「デストロイ」コレクションと称されたメゾン・マルタン・マルジェラが
デストロイする日も、もう近い。

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