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ストリートの大人が着る
スポーツカジュアルと
フットボールカルチャー

左腕に抱えたコンパスの勲章。
もしも、街角で見かけたとしても、
『STONE ISLAND』には近寄るな。

スポーツがファッションになり、ファッションがカジュアルになった今日、フットボールカルチャーを本気で着る。

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身体中に固まりだす澱も、それを我慢して暮す毎日の消耗も、
苦々しい黄色のヤニが厚顔に押し付けられるまで精神を削りとられる。
それを埋めるものが土曜日の午後であり、フットボール(つまり、サッカー)である。

 

今日、代表戦がある日には多くの人がそれを楽しみにする。
クラブ活動で経験しない人や憶えのあまいファンにとっても余暇の娯楽のひとつとしてすんなりと親しむことができる。
ENTERキーひとつで簡単にヨーロッパのリーグ戦を観ることができるこの頃では、
白日の下に照らし出されたようにクリーンでスポーツマンシップに溢れるゲームを誰でも身近に感じることが出来る。

それでも、ほんのちょっと昔はバルセロナ、ミュンヘンを除いたヨーロッパ各地が途方もなく遠いピッチだった。
Jリーグがまだない時代、この日本でフットボールを知ろうとすることは大変なことだった。
そうやって観たゲームは独りよがりで、最高の、そして、
その現地においてもフットボールが金銭以外のものに動かされた最期の時代だったのだろう。

 

その時、フットボールは楽しみであり、当たり前にそばに暮す日常であり、人生を通した一部でさえあった。
そんなフットボールカルチャーの中心から少し外れてみて初めて見えるところがある。
いつでも便利に得ることができるようになったと同時に失うエモーションがある。フットボールだけではない。
ファッションという一義的な言葉では言い表せないところがこれからのファッションになるのと同じように、
フットボールと呼ばれるカルチャーを切り取って、
その行為をファッションとして見ることも可能であることが明白になったのではないか。

 

ストリートファッションに過ごし、生き方にスタイルを持つ大人たちにとって、
フットボールと人生そのものを繋げるためには何かのストーリーが必要とされる。
それに応えるものが、感情を抱いたフーリガニズムと、敬愛するローカルチームと旅する〈カルチャー〉だった。
暴動やそれを力で抑え込む私刑を支持する気持ちはまったくないが一部の俗悪な陳腐を除けば、
ほとんどのサポーターズクラブは誇りと秩序を持って行動する。
そのことに『ファッション』という最大限の可能性を見出そうとしている。
だからフットボール・フーリガン・カルチャー・ファッション、
そしてライフスタイルという人生のローカルポイントを見る時、『STONE ISLAND』のストーリーは外せない。

 

「研究」「実験」「機能性」の代名詞を冠する『STONE ISLAND』は、
時代時代において最も革新的なファブリックを提案してきた。
ミリタリーウェアやワークウェアのフォルムを踏襲しながら、
独自のフォルムと機能性を追い求めて衣服の極限まで踏み込む。
その姿勢にはファッションの‘行為’をさえ感じることがある。

 

最も初めのコレクションはファブリックからの着想にはじめられた。
何時間もかけて水とストーンウォッシュで洗いをかけたファブリックは硬く、
しかし何年も着古したような風合いで、男性らしい強い7着の衣服を仕立てられた。

FW’982’983 Tela Stella

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http://www.stoneisland.com

 

FW’989’990 Ice Jacket

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http://www.stoneisland.com

 

カラーや素材感が温感変色によってまったく違うカラーになる『Ice Jacket』

変色の技術はカムフラージュプリントが消えるところまで進化する。

さらに、僅かな光源にも反射してメタリックな光彩を放つ『Reflective Jacket』という概念のインスピレーションが、
日本製の技術と製品から進化し強烈な存在感を持つものになる。

 

SS’992 Reflective Jacket

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http://www.stoneisland.com

 

FW’999’000 Silver Jacket

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http://www.stoneisland30.com

 

パリ、センター・ジョージ・ポンピドゥーのロビーに展示された、
ステンレススチール100パーセントで織り上げた『Silver Jacket』
ブロンズ100パーセントの『BRONZE JACKET』

 

FW’002’003 Light Jacket

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http://www.stoneisland.com

 

フロントデザインやフード部分に挿入したガラス繊維が光を発する『Light Jacket』

 

2008 Winter/Fallシーズンには『Aitor Throup』との共同プロジェクト
『Modular Anatomy』『Articulated Anatomy』が立ち上がる。

さらに、それまでに育んだ行動パフォーマンスのためのシステムを、
テクニカルなバックグラウンドを見せながら都会的な洗練されたエレガンスを漂わせる
コレクション『STONE ISLAND SHADOW PROJECT』が始動。

 

FW’008’009 Modular Anatomy and Articulated Anatomy projects

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http://www.stoneisland.com
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http://www.stoneisland.com

 

イタリアで誕生し30年以上に渡って培われたスポーツウェアとファッションの歴史と研究と実験が、
ファッションの世界で革新的なレーベルとして成功するよりもっと前に、
フーリガンカルチャーは『STONE ISLAND』をある種のアイコニックなシンボルとして見ていた。
ヨーロッパカップを戦うクラブとともにヨーロッパ各地に飛び出した悪童たちは先々から感度の高い嗅覚を持ち帰った。
フーリガンたちが求めたのは動きやすいスニーカーに丈夫なデニム、
それに暴れるために最適化された機能性アウタージャケットだった。
裏を返せば『STONE ISLAND』が、相手クラブのサポーターが待ち受ける中に望んで向かっていく
強い精神を持つ者だけが着ることができるシンボライズされた衣服になったのは必然だったということである。

 

町で見かけない男が歩いていると、顔を拝まれ、裁量され、値踏みされる。
よもやクラブのレプリカシャツを着たままのこのこ遠征してくる者はいないので、
顔合わせで物を言わせるのは勲章だけしかない。そうしたアイコンの一つが『STONE ISLAND』であり、
そのレーベルバッジのおかげで‘それじゃあ、あんたビジターだな’と囲まれることになる。

 

初めのうちはクラブや所属プレーヤーを崇拝と信仰の対象と見做したフーリガンが究極的な中心に居座りだし、
クラブは自分たちのものだと歌うまでになった。フーリガニズムとファッションは
まさにその時からカルチャーに成ったと言えるのだろう。

 

今では良い子がお行儀よく座るUEFAのゲームが開催されるスタジアムも、
1990年代まではまだまだフーリガンカルチャーの祭りの場所だった。
純粋にゲームを楽しめる現在のスーパーフットボールと比べて、
環境も内容もビジネス規模もはるかに小さいその当時とどちらが良いとは言い切れないが、
体面を以て生きるという態度が今の世界にあるだろうか。だから敢えて、

フットボールカルチャーは20世紀のものだったと言いたい