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風の谷のナウシカに登場するメ―ヴェを
作ってみるプロジェクトが持つメッセージと
イノベーションの可能性とは

アニメに登場する乗り物を具現化したいという
誰もが一度はしたであろう妄想を本気で実現
するプロジェクトは私たちの心を揺さぶる

アニメに登場する乗り物を具現化したいという誰もが一度はしたであろう妄想を本気で実現するプロジェクトは私たちの心を揺さぶる

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open sky project。

計画の名前を聞いただけで、何かを期待してしまう。
皆さんは、このアート・プロジェクトをご存知だろうか?
このプロジェクトは知らない方でも、スタジオジブリの「風の谷のナウシカ」というアニメーションはご存知だろう。
そして、その中に登場する主人公ナウシカが操るメ―ヴェという飛行体もほとんどの日本人が知っていると
言っても過言ではない。

 

opensky017

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https://encrypted-tbn3.gstatic.com/

 

空を自由に駆け回るその一人乗り飛行機に憧れた人も少なくないと思うが、本気でそれを作ろうとしている人がいる。
メディア・アーティストの八谷和彦氏だ。メールソフト「ポストペット」で一躍有名となったアーティストで、
「視聴覚交換マシン」や「見ることは信じること」などの特殊コミュニケーションツールなど独特の視点で制作された作品が知られている。

 

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http://engineer.typemag.jp/

 

上記の「視聴覚交換マシン」については、以前私は作品展示の際の舞台装置としてお借りすることは出来ないかと考え、
オファーしたことがあったが諸事情により実現には至らなかったということがあるが、視聴覚交換マシンを付けた状態で
セックスすることが最終的な目的と語ったその作品は非常に魅力的なものと感じた。

 

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http://www.petworks.co.jp/

 

そんな彼が、2003年に「こんな時代だからこそ、SFコミックのアレ、今こそ開発すべきでは?」という思いから、
開発を始め10年をかけて制作してきた作品が先日北海道の空を飛んだ。
制作のきっかけは意外にもイラク戦争だという。
日本がアメリカとイラクの戦いに巻き込まれていく状況を見て、漫画版「風の谷のナウシカ」に登場する二大国と、
両国の戦いに巻き込まれるていく小国「風の谷」に似ていると感じたそうだ。
そして八谷さんは思った。
「ナウシカならきっと平和的な解決の道を探るだろうと思い、ナウシカに希望を託す意味で制作を決意した」と振り返る。

 

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http://hachiya.3331.jp/
 

当初は5年ほどで完成すると考えていたが、10年以上かかる大がかりな計画になった。
かかった費用も1億円弱に上る。
仲間と共に会社を設立し、制作にかかる費用を研究開発事業と位置づけ、そこから資金をまかなった。
来年には今より飛行能力を向上させ、プロジェクトを完結させる予定である。
もし、open sky projectがクラウドファンディングにような形で開発資金を集めることで、制作を進めていたら
完成までの期間は短縮でき、完成度も上がっていたかもしれないとふと考えてしまった。
これだけでもこのプロジェクトは非常に魅力的であり、どのような形で完結するのか興味を喚起させるが、
それ以上に社会的イノベーションの可能性も秘めている。
実はこのプロジェクトで制作されている飛行機M-02Jは、機体から新設計されたものとしてジェットエンジンが
付いている民間の飛行機ということになるが、それは日本で1978年に初飛行を行った三菱重工のMU-300という
機体以来の民間のジェット機ということになるのだ。
現在、ホンダがアメリカでジェット機を開発しているが、製造も試験もアメリカで行っている。
ビジネスとしては合理的ではあるが、アメリカで製造・試験を行っているため当分日本で実機を見ることは出来ない。
また、三菱が航空機を製造しているが、重要部品の調達などの関係で初飛行が2年ほど伸びてしまっている。
これは、日本がずっと飛行機を製造していなかったため、飛行機を作って認証する体制そのものをつくらなければならず、
どうしても時間がかかってしまうという。
これについて、八谷氏は「小さい飛行機を作るプレーヤーが増えるといいのにな」と語っている。
飛行機は大きさによっても変わるが、産業として非常に裾野の広い分野であり、ひいては技術的に宇宙開発にも
通じるものもあるだろう。そのような日本における民間ベンチャーによる飛行機開発に一石を投じることになる可能性が
あるのだ。

 

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http://www.gizmodo.jp/
 

何はともあれ、制作のキッカケが反戦的なメッセージの発信であることも含めて、私はこのopen sky projectに
共感を覚えるとともに、誰もが一度はしたであろう妄想の実現に本気で取り組むという姿勢にはEpokalにも
通底する要素があるとも考えている。
ファッションに夢中になっていたあの頃の想いを取り戻し、今だからこそ実現できるモノを制作する。
単純に自分たちが本当に欲しいものを創るということは、もっとも根本的なモチベーションであるが
通常なかなか出来ることではない。
しかし、すくなくともopen sky projectはナウシカを見た人なら誰でも欲しいと感じたであろう飛行具
メ―ヴェを個人的に制作し、そこに社会的なメッセージを込めた。
このプロジェクトは八谷氏の個人的な夢を実現するとともに、メ―ヴェを具現化することによって
多くの人と夢を共有する装置としても機能した。
是非、このプロジェクトは有終の美を飾って欲しいと思うとともに、我々もEpokalでファッションの今を
直視することで見えてくイメージを具現化していきたいと思う。
私たちが、Epokalというプロジェクトを通して皆さんとイメージを共有することでファッションを通じて
メッセージを発信し、そのことがあらゆる創造的活動の循環の一部になっていきたいと願って止まない。