マルタン・マルジェラと無理解 | Epokal エポカル

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YELLOW 快楽

ドグラ・マグラを透した
Martin Margiela
新奇一大解放場

何かが壊れることはヤッパリ恐ろしいかもしれないが、
事実を獲得するのに有効な方法の一つではある。
夢野とマルジェラをつなぐ橋はソレである。

4minutes

http://www.masakane.jp

ドグラ・マグラを透した
Martin Margiela
新奇一大解放場

何かが壊れることはヤッパリ恐ろしいかもしれないが、
事実を獲得するのに有効な方法の一つではある。
夢野とマルジェラをつなぐ橋はソレである。

4minutes

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本日平日、隣り合わせ
トテモ愉快な
ファッションキチガイ

何者も断定することができない。
まともに理解しようとする頭を
嘲笑って追い越していく。

好きな作家ヲ問われれば、
昼白の下に聞かれたのならアルベール・カミュ。

ひとがすべて寝静まった頃に聞かれたならば、夢野と返答えるのです。

 

…………ブウウーーーーーーンンンーーーーーーンンンン………………。

私がウスウスと眼を覚ました時、こうした蜜蜂の唸るような音は、まだ、
その弾力の深い余韻を、私の耳の穴の中にハッキリと引き残していた。

それをジッと聞いているうちに……今は真夜中だな……と直覚した。

そうしてどこか近くでボンボン時計が鳴っているんだな……と思い思い、又もウトウトしているうちに、
その蜜蜂のうなりのような余韻は、いつとなく次々に消え薄れて行って、そこいら中がヒッソリと静まり返ってしまった。

 

私はフッと眼を開いた。

 

……おかしいな…………。

 

……おかしいぞ…………。

……いよいよおかしい……。怖わ怖わ右手をあげて、自分の顔を撫でまわしてみた。

 

……私はガバと跳ね起きた。

 

モウ一度、顔を撫でまわしてみた。

 

……誰だろう……俺はコンナ人間を知らない……。

 

胸の動悸がみるみる高まった。早鐘を撞くように乱れ撃ち初めた……呼吸が、それに連れて荒くなった。やがて死ぬかと思うほど喘ぎ出した。……かと思うと又、ヒッソリと静まって来た。

……こんな不思議なことがあろうか……。

……自分で自分を忘れてしまっている……。

……いくら考えても、どこの何者だか思い出せない。……自分の過去の思いでとしては、たった今聞いたブウーーンというボンボン時計の音がタッタ一つ、記憶に残っている。 ……ソレッ切りである……。

……それでいて気は慥かである。森閑とした暗黒が、部屋の外を取り巻いて、どこまでもどこまでも続き広がっていることがハッキリと感じられる……。

 

……夢ではない……たしかに夢では…………。

 

私は飛び上った。

 

 

……と、はじめられる狂人の解放治療とは、夢野久作「ドグラ・マグラ」である。
人間の記憶の倒錯を謎解きの入口に、一応の筋書きの骨格も在りはするが、これすらも裏切られることになる。
ドグラ・マグラ作中に「ドグラ・マグラ」を「私」が見つけるのである。
或る精神病科の独房からはじめられるこの寄書は何者も断定することができない。
「私」という一応の主体が、ある精神病者が書いたものだとされる書物の解釈にすぎないのであって、
つまり、まともに理解しようとする頭を嘲笑って追い越していく。

 

夢野は福岡に生まれる。父親は国家主義の大家、杉山茂丸。この茂丸の離婚により祖父に教育を叩き込まれるも、
祖父の没後は孤立した少年時代を送ったとされる。
また、病弱で、孤独であった。良い時も悪い時も父茂丸のもとには多くの烈士が訪れたことだろう。

こうした背景の影響もあってか、夢野作品には土の匂いを発する姿形が多い様にも思う。そして、何にも隷属されない。

猟奇・狂人・カルト、あるいは右翼とも形式化できず、結局、夢野は夢のという瓶にしか詰めることができない。
いいや、瓶詰めにすらできないという地獄。

中でも、ドグラ・マグラは最も読みやすく、また最も読みづらい。
容易に近づけるにもかかわらず、骨肉の言いようのない不和が起こる。

 

どこかで聞いたことのあるような感覚である。

やっとの思いで、薄い記憶の層から取り出せるのは衣装的なイメージのリンクだった。
理解するのかしないのかの、顔色を伺うようなシロモノを。

 

アンポンタン・ポカン君のみる夢

アンポンタン・ポカン君のみる夢

http://www.maisonmartinmargiela.com

 

次第に、昼白の下に夢をみてしまう。トテモ可笑しい感覚をヤッパリ確認するのである。
夢野の見る夢とは、人と人との間にある関係やつながりを倒錯することで、
現実社会のすぐ隣にあるかの如く振る舞うことが出来る。

言い換えると、マルタン・マルジェラとはアンポンタン・ポカンである。

 

与えられた記憶とは今日、そこにいることではないか

 

アンポンタン・ポカン君のみる夢

アンポンタン・ポカン君のみる夢

http://www.maisonmartinmargiela.com

 

自身を疑うことから世界が歪んでくる。何かが壊れることはヤッパリ恐ろしいかもしれない。
ヤッパリが何かも詳しくないが。事実を獲得するのに有効な方法の一つではある。

夢野とマルジェラをつなぐ橋はソレである。

さも、いまここにあるかの様にみせたと思ったら、すでに明後日にいるような意識のトビである。
普通から剥離された普通とでもよべるだろうか。

カレを理解するのであれば、評論家ではなく、作った彼自身に成れ。

 

アンポンタン・ポカン君のみる夢

アンポンタン・ポカン君のみる夢

http://www.maisonmartinmargiela.com

 

視覚化されたアンポンタン・ポカン君

 

トテモ愉快シイ裂開が待っているよ。

 

マヅ始めたい。

 

日本人は基本的にマジメが過ぎる。

コソコソしていないで表からポカンとすることをおすすめする。

外気に曝されない様に、誰かの記憶を植え付けられない様にするには逸脱しなければならない。

 

アンポンタン・ポカン君のみる夢

アンポンタン・ポカン君のみる夢

http://www.firstview.com

 

正木先生、脳髄に物を考えさせないでくだせえ

 

「私」が何なのかも解らないが、ココから逸脱する方法と、
恐らくは逸脱したであろう想像力がマルジェラの成果に姿勢を与えている。

理解るよ理解るよ、解らなくともソウすることで威厳は保たれる。

夢想や精神の哲学を体現することは時々、白まれてミられる。

 

ハタマタ是、合い解らぬ姿形である。

 

人はミナ精神病者であ……最早、

 

 

椅子と人間……ハア

 

……やっとお眼に止まりましたね

 

キチガーーアーーイーー地イ獄ウーー……スカラカ、チャカポコチャカポコ

 

アンポンタン・ポカン君のみる夢

アンポンタン・ポカン君のみる夢

http://www.maisonmartinmargiela.com 

 

狂人の一大解放治療場である地球表面こそは大真面目に剥離された。

ファッションにおけるマルジェラの存在は記憶と普遍に片付けられ、
マルジェラ本人でさえ臨まなかった格式に落ち着かされてしまったのではないだろうか。

こうカンガエてみると、なんとなく地球表面から身を引く後姿がうっすらと見えるようにも思えるのだ。

 

 

 

今日は良い天気ですね……

 

 

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