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メイプルソープが求めた
完璧な瞬間と創造過程

抑圧からの解放と耽美主義的な瞬間の
追求に創造的過程の重要性を見る

葛藤と抑圧から解放と昇華への転換を果たし「完璧な瞬間」を追求した天才アーティストはその過程が最も創造的であると教えてくれる

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これまで数多の写真を見てきたが、ここまで「完璧な瞬間」を捉えた写真は
そう多くはないのではないだろうかと思う。
彼の作品の中では、『Flowers』が最も好きな作品集であるが事物の本質に
迫っていることを感じ、その感覚を言葉にしてしまうのが憚られるような
思いに駆られる。
完璧とはこのことなのだろう。

 

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http://1.bp.blogspot.com/

 

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http://prod-images.exhibit-e.com/www_mapplethorpe_org/6d0978f9.jpg

 

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http://3.bp.blogspot.com/

 

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http://prod-images.exhibit-e.com/

 

その写真家の名はロバート・メイプルソープ。

生前よりゲイであることをカミングアウトしていた彼は、1989年にエイズによって
42歳という短い生涯を閉じた。

一分の隙も無い完璧な構図によって作り出された彼の写真表現は、男性ヌードや

SM行為を撮影した作品も多く、しばしば猥褻なのかと芸術なのかという議論の
的となり、アートの枠を超えて多くの分野に影響を与えた。

彼が創り出した写真は芸術における性表現の境界を軽やかに飛び越えて、
当時の世界を挑発し続けたが、彼にすればそれは「パーフェクト・モーメント」を
追い求めて行った結果に過ぎず、その耽美主義的な創作姿勢が生み出した
作品の強度は衰えることなく、今なお私たちに「本質」を突きつける。

メイプルソープは、ニューヨーク・パンクの女王パティ・スミスと親交が深かったことでも
知られており、名盤として名高い『ホーセス』のジャケットを始めとして『ウェイブ』、
『ドリーム・オブ・ライフ』の3作品のジャケット写真はメイプルソープが撮影したものである。
パティの曲もさることながら、特に『ホーセス』のジャケットは彼にしか撮ることの出来ない
パティ・スミスの佇まいが得も言われぬ美しさがある。

 

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https://consequenceofsound.files.wordpress.com/

 

 

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http://magar57.altervista.org/

 

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https://www.jpc.de/

 

前述の様に、メイプルソープはゲイであることをカミングアウトしているのだが、それまでには
多くの葛藤があり、自分がホモセクシャルであることを抑圧していた。
しかし、パティとの同棲解消をキッカケに抑圧から解放され、自らの感性を肯定したことに
よって誰にも真似のできない表現を獲得していった。

 

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http://thuisschool.files.wordpress.com/

 

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R) http://www.createbuilddestroy.com/ L) http://www.darkbeautymag.com/

 

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http://img.photobucket.com/

 

コンプレックスは往々にしてクリエーションの根本をなすことが多い。
そして、コンプレックスだと感じていたことを武器として転換することで、強度の高い創造が可能となる。

結果として創り出されるものも重要ではあるが、結果を導いた過程に存在する思考の転換こそが
最も重要な創造なのではないだろうか。

ファッションとしての衣服の形態はそのほとんどが出し尽くされたと言われる現在において、
次のステップに進むために必要なものは、過程にあるように思う。

また、ファッションほど直接的にコンプレックスを感じやすいジャンルもないのではないかと思うが、
それは私たちの身体と直結している領域だからに外ならいが、海の向こうで育まれた西洋ファッションの
ヒエラルキーにおいては、極東の島国に住む私たちは事あるごとに身体的コンプレックスを感じてきたが、
コンプレックスを転換し、西洋のメインカルチャーを極東のサブカルチャーから風刺する日も案外
近いのかもしれない。

さて、そろそろ始めようじゃないか。