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では、現実逃避とは
当然のリアルへ贈る
完璧なる静謐の答え

人の波と目に囲まれた毎日を飛び越え
自然の中に孤独の神経を曝してみる
野の夜に荒野の言葉を聞くその彼岸

火を点ける。シャワーを浴びてシャンパンを一飲誰にでもある生活線上の「リアリティ」これを壁と呼び、キャンプというヒルトップから覗く

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ファッション・音楽・ビジネス・ストリートカルト・TV・マリワナ…
精神的な執心の御許に引きずられる様にしてのめり込んでいく中毒者として、
この狂気と都市生活の中のすぐ隣に潜んでいる「リアル」に心の奥にすでに存在していた
志向というフレキシブルな解決法を求めて、
僕たちは早朝1時間もハイウェイをぶっ飛べば、青い空を、風に吹かれて、野生の感性を抱くことができる。

 

いつの日にか、徐々に明晰になっていくこの頭で考えるのは、
空を見上げて、山を登り、水面に触れて、自然のなかにリズムを取り戻そうというシンプルなことだろう。
すべて与えられて生まれ育った僕たちは、この灰色のビルの尊い囲いから抜け出すことを夢に見る。

 

There is more to life than increasing speed. – Mahatma Gandhi

Camp and Trip

Camp and Trip

 http://radamphoto.com

 

ところが、実際に踏み出そうと想像した人に叩きつけられる抵抗感とは、
言い換えれば、全員が頭のいい、非効率を排除するといった中にあって、
自分自身の能力やスペックよりも以前に「みんないる側」から「向こう側」に外出する者への村八分的な違和にある。
そうやって、気概ある精神のそのほとんどが気を失い、
それでもなお残った数パーセントの変わり者が圧倒的な自由というキャンプサイトへ向かおうという。

 

They flash upon that inward eye

Which is the bliss of solitude. – William Wordsworth

Camp and Trip

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 http://www.mikeoharaphotography.com

 

コンクリート製のオートマチックな惑星にいて、最も敬愛するべき「壁」の中に、
自分と野生の障壁を実在として認識する行動力。黒黒とした荒野への畏怖。
それこそ神々しく祀られた宇宙の開放に密着したメモリに違いない。

 

でも不思議なことに、それほどまでに決意して臨んだ自然の世界なのに、
実際には、川の流れよりも、水道管を伝う蛇口の空の響きの方に日常を感じるし、
切り売りされた生肉の方に胃袋を刺激される。
剥ぎ取られる皮に吐き気を催すのはリアルの欠如に他ならないことはとても残念だが、それが僕たちの現実なのだ。
だから、大自然のキャンプといえどもWildernessとはかけ離れた贅沢なリビングをそこに持ち込もうと考えてしまう。

 

これはアウトドアなのか?と

 

ただ、それも良いのだと思う。圧倒的な孤独のなかにあってこそ、最も賑わう世界を見出すことができるのも事実である。
朝歯を磨くことや、いまいましい駐車場さがしにアスファルトを睨み付けること、
それにスパークリングの効いたフレッシュな水。
数時間も不自由さに曝されれば、瞬く間にこうした当たり前の面倒と対価が恋しくなる。

この思考の自由を求める精神。つまり、キャンプの意思なのではないだろうか。

 

The promised land always lies on the other side of a wilderness. – Havelock Ellis

Camp and Trip

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 http://patagonia.tumblr.com

 

快適さを得るためのハイギア、わざわざそれを持ち出して、
当たり前を当たり前に感じないための朔行に労力をつぎ込むトリップに、
いわゆる現実逃避のためのアウトドアという無慈悲な問いかけに対して、完全な「NO」を突きつけたい。

 

積極的にリアリティを捉えるためにこそ、野に泊まる充実があるのだと思う。
キャンプとは夜の襞から現実を覗き見るシニカルな宇宙体験に等しい。

そうやって圧倒的な自由は、自然のなかではなくて、
非自然的と信じられた僕たちの人為的な作業に、より近親なライフを見取ることになる。

 

日が昇り沈む、自由の大地が消え去って、当然の世界を有為・無為に求めることを精神と身体に納得させる。
このキャンプの終わりに、シンプルな「生活」と自由の本質を、
複雑な社会生活へと持ち帰ろうと、無謀にも意思を働かせようと試みることになるだろう。
もちろんどこに「現実」があるのかは各各個人にまかせたいが。
一旦は区切られる旅の終わるその時になってはじめて、
リアリティと感情や価値観といったものが閃きとなって舞い降りてくることを期待するしかない。

 

灰色のダブダブとした世界に100パーセント充足する人は、実はそう多くはないのではないか。
ただ、そこだけに留まるのは、そこが全てだと思い込んでいるか、そのことを知らないからだけなのではないか。

 

ひとつ言えるのは、どの道を往くのかを選択することで、
その先に大きな差異となって現れることになることだけは確かではある

 

Two roads diverged in a wood,and I,

I took the one less traveled by,

And that has made all the difference. – Robert Frost

Camp and Trip

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http://americasgreatoutdoors.tumblr.com