Funny Dress-up Labがステッカーで創る作品という新しい命 | Epokal

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有限性の中に美しさと
価値を見るステッカー
アーティストの視線

価値を失い死にかけたミニ四駆のステッカーを使用し、
アート作品に昇華することで新たな価値を創造する
Funny Dress-up Labの背景に見え隠れする死生観

6minutes

有限性の中に美しさと
価値を見るステッカー
アーティストの視線

価値を失い死にかけたミニ四駆のステッカーを使用し、
アート作品に昇華することで新たな価値を創造する
Funny Dress-up Labの背景に見え隠れする死生観

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有限性の中に美しさと
価値を見るステッカー
アーティストの視線

価値を失いかけたミニ四駆ステッカー
を使用し、新たな価値を創造する
制作の背景に見え隠れする死生観

皆さんは写真の作品が何を用いて、制作されたものかお分かりだろうか?

 

funny dress-up lab

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https://instagram.com/fxdul/
funny dress-up lab

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https://instagram.com/fxdul/

 

昔、遊んだ経験がある方も多いのではないかと思うが、実はこれらの作品は
ミニ四駆のドレスアップ・ステッカーを用いて作られているのだ。

本来の用途から逸脱したステッカーの使用法で、アート作品として新たな価値を
生み出しているのが、Funny Dress-Up Labだ。

私が、彼の手によって生み出される有機的で、内なるダイナミズムを感じる作品を
初めて目にしたのは、彼にゆかりのあるギャラリーのトイレだった。

 

Funny Dress-up Lab

Funny Dress-up Lab

http://fxdu-lab.com
Funny Dress-up Lab

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http://fxdu-lab.com

 

誤解を恐れずに言うならば、それはトイレの「落書き」のように
そこに存在していた。
グラフィティーにも通底する、その「落書き」がそこにあること自体が
何かを意図しているものだったのだろう。

そのフォルムに目を奪われ、だんだんと焦点があっていき、そして、
それがミニ四駆のステッカーであることがわかった瞬間、
懐かしさとともに何故だかとても嬉しくなり、ギャラリーの
オーナーに作品の詳細を訊ねたことを覚えている。

今回そんなFunny Dress-up Labにお話を聞く機会を得た。
一目でストリート・カルチャーとともに生きてきたことがわかる彼は、
制作の背景や、作品の詳細、自身のバックグラウンドまでを話してくれた。
そのオープンなスタンスが非常に印象的だった。

 

Epokal(以下、E) :今日はよろしくお願いします。
初めましてですが、作品はこちらのトイレで見て以降、お名前などは
存じ上げておりましたので、もしかしたら何かのイベントなどで
お会いするかと思ってはいたのですが、機会がありませんでしたね。

Funny Dress-Up Lab(以下、fxdul) :そうなんですね。
ここによくいらっしゃるのであればもしかしたら会っていても
不思議ではないですけど、存じ上げませんでした。

E : 作品のことを中心にお話を伺いたいと思っていますので、
今日はよろしくお願いします。
まず、どういう経緯で現在のスタイルで制作を行うようになったのかを
お聞かせいただけますか?

fxdul : もともとは、ハンドペイティングで線画であったり、
水彩であったりを描いていたんですよ。
その時は、絵として表現されているものが自分のパーソナルな部分、
黒い部分だったりしたんですが、個展を開いて展示しているものを
見た人たちが、キレイと言っていることにとても違和感を感じたんです。

自分としては、吐き出したものなので汚いものという認識だったのですが、
当時はそれが好意的に受け入れられるということが理解できなくて、それだったら、
作っている方も見ている方も愉しいものの方がいいなと思うようになりました。

E : なるほど。最初からステッカーを使った作品を制作していたわけではないのですね。
そこから、どのようにステッカーに行き着いたのですか?

fxdul : 最初はたまたまと言えばたまたまなのですが、なぜか当時ドレスアップステッカーを
持っていたんです。
昔それを貼って遊んでいたことを思い出して、作品を作ろうということではなくて
なんとなく貼っていたらそれが良かったというか、しっくりきたんです。

それから、特に明確な意図もなくポストカードサイズの紙に貼ってみたりしていたんですが、
その少し前までDJとかもしていたのでレコードをよく買いに行ってたんですよ。
今でこそレコードのアナログさとかが見直されてちょっとしたブームになったりしていますけど、
その当時はレコード買うのはDJやっている人くらいしかいなくて、一般的には古くて価値がないもの
みたいな感じだったと思うんです。
それで、ミニ四駆のステッカーにも同じようなことを感じて、レコードのジャケットにステッカーを
貼って一つの作品にしていったのがきっかけですかね。

 

funny dress-up lab

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http://fxdu-lab.com
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http://fxdu-lab.com

 

E : 古くなったもの同士を融合させて、新しい価値を生み出すという
発想にはとても共感を覚えます。
作品からは、グラフィティーをはじめとしたストリートの感性を感じるのですが、
そういったところにご自身のルーツはありますか?

fxdul : そうですね。
描く側ではなく見る側でしたがグラフィティーは昔から好きで、
ルーツとしてはあると思います。
色彩やフォルムなど大きな影響を受けているので、自分の作品は
「貼るグラフィティー」のような感覚で作品を制作しています。

 

funny dress-up lab

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http://fxdu-lab.com
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E : 今後、私たちとコラボレーションで何か作品を制作できないかという話を
させて頂いた際に、外に貼ったら面白いよねといった話もありました。
それこそ、本当にグラフィティーになり得ますよね。

fxdul : 以前からやりたいと思っていながらも、なかなか実現できていない
ことでもあるので、興味はありますね。
実際に電話ボックスなどに貼ってしまうと問題があるので、やり方は
工夫しないととは思いますけど。
今回実現しそうなコラボレーションは、発想としてはレコードを
ドレスアップすることと近いですし、独自のストーリーがあるので、
面白そうですね。

E : 僕たちも楽しみにしています。
制作の話に戻りますが、ミニ四駆のステッカーは素材として有限だと思います。
素材としてのステッカーが無くなってしまった場合、次の表現方法について
考えていることはありますか?

fxdul : そうですね、ステッカーに関しては確かにタミヤ製ということにこだわると
限りがあります。
今の時代、ステッカーを自分で作ることも可能ではありますが、
それはあまり意味がないと思っているのでいるのでもしステッカーが無くなったら
その時はこの表現は終わりだと思っています。
その次に関してはまだ、明確に決めているわけではないですが、
生花には惹かれるものがあり、興味を持っています。

E : 生花ですか。
かなり意外ではありますが、有限という意味では共通している部分もありますね。
制作にあたり、有限性ということは意識しているのでしょうか?

fxdul : それはあると思います。
有限だからこそ面白かったり、美しいと感じたりするのだと思いますし、
ある種の死生観のようなものが反映されていると思います。

E : 死生観ですか。有限であるからこそ美しいと感じるというのは、
諸行無常という文化的背景を持つ日本的な感覚なのかもしれませんね。

fxdul: 生前の父も絵を描く人で、その背中を見て育ったということもあって、
いつか一緒に何かを作りたい
思っていたのですが、実現する前に病気で
他界してしまったのです。
一緒に何か作品を制作したいという気持ちが強かったので、亡くなった父の顔に
ステッカーを貼ってみたのですが、生きている人間
とは異なり、うまく貼ることが
できませんでした。

 

Funny Dress-up Lab

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https://instagram.com/fxdul/

E : そうなんですね。
そのエピソードは死生観を大きく左右するような出来事だったと思います。
さきほど生花のお話も出ましたが、生花も一度植物の命を絶ち、作品として新たな命を
吹き込むという意味ではステッカーにも通じるものがありますし、日本的な死生観が
反映されているように感じました。
そういった思想的な背景も含めて、海外でも反響がありそうだと感じたのですが、
海外で作品を発表されたことはありますか?

fxdul : 僕も海外で発表してみたいとは思っているのですが、これまで海外で個展などを
行ったことはありません。
海外でもミニ四駆はよく知られているので、SNS等を通じてその文脈での反響はあると
感じています。
実際に海外に持って行く時に、どういったアプローチで見せるのがいいかは難しい
部分がありますね。

E : 確かに、あまりにもシリアスなアプローチだと作品の良さが伝わらない可能性も
ありそうですね。
グラフィティーを含めてポップアートの文脈に近いものがあるとも感じますが、
そのあたりはいかがですか?
たとえば、アンディ・ウォーホルやジャン・ミシェル・バスキアなど。

fxdul: もちろん好きです。
ウォーホルやバスキアも好きですが、一番影響を受けているのはキース・ヘリングだと
思います。
幼少期にキース・ヘリングの作品集をみてとても衝撃を受けたのを覚えています。

E : キース・ヘリングなんですね。
キース・ヘリングはどちらかというと抽象的な表現を行うアーティストになると思いますが、
レコードやポートレート以外の作品ではどういったモノやコトにインスピレーションを得て
創作されているのでしょうか?

 

funny dress-up lab

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http://www.thegifter.jp/index.html
funny dress-up lab

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http://www.thegifter.jp/index.html

fxdul: アニメや漫画ですね。特にその中のエフェクトからインスパイアされることが多いです。
他には、仮面ライダーやウルトラマンの怪獣や怪人のフォルムに影響を受けていると思います。

E : これも意外ですね。それこそクール・ジャパンの要素が強い分野ですし、
先ほどの海外での発表の話にもつながってきますね。

fxdul: そうかもしれませんね。
ただ、そういったことを意識して作っているというわけではないので難しいです。

E : どのような背景でこれらの作品が創作されているのかを伺うことができて、
より一層作品に魅力を感じています。
これからの活躍と私達とのコラボレーションを楽しみにしています。

最初に、ドローイングや水彩画などを描いていた頃の話を振り返り、
自分の内面のダークな部分を吐き出すように描いていたと話していたが、
今回話を伺って今創っているミニ四駆のドレスアップステッカーの作品は、
等身大の彼が表現されているように感じた。

今後展開される私たちEpokalとFunny Dress-up Labのコラボレート作品に、
期待して欲しい。

 

【アーティスト・プロフィール】
– Funny Dress-up Lab – (ファニー・ドレスアップ・ラボ)
1978年生まれ。千葉県千葉市出身、東京都在住。
本来ミニ四駆をドレスアップする為に生産、販売されていたドレスアップステッカーが持つ、
色彩、形状、版ズレ、デッドストックという様々な面に魅了され、 ドレスアップステッカー
のみを加工せずに使用したコラージュ作品を制作している。
Official HP : http://fxdu-lab.com
Instagram : https://instagram.com/fxdul/
Facebook : https://www.facebook.com/fxdul/

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