Vincent Gallo ヴィンセント・ギャロ バッファロー'66 | Epokal

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「神が宿る=genius」
ヴィンセント・ギャロ
に見る完璧至上主義

一言で表現できない人に
世の中は才能を与えない時代に
神が宿る暇を与えてくれるだろうか

10minutes

「神が宿る=genius」
ヴィンセント・ギャロ
に見る完璧至上主義

一言で表現できない人に
世の中は才能を与えない時代に
神が宿る暇を与えてくれるだろうか

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人間もPCも信用しない
信じるのは完璧至上主義
という脳と哲学

一言で表現できない人に
世の中は才能を与えない時代に
神が宿る暇を与えてくれるだろうか

【天才:genius】

そもそもgeniusの語源は古代ギリシャのアニミズムの化身「ダイモーン(デーモン悪魔)」の語源でもある。
そして古代ローマでは「ゲニウス(genius)」と呼ばれた。これが「天才・才能」の語源の始まりであり真理なのだ。
アニミズムは神が宿るということと同義語とされ、アニメーションはアニマ(魂)が宿っているということでもある。

 

『Vincent Gallo ヴィンセント・ギャロ』

日本でも多くのファンを持つ彼は、世界では賛否両論とされ普通の人の脳ではCPUが足りないだけなのだと思う。
映画バッファロー’66できっかけを貰い知る人も多いと思う彼は俳優という肩書きでは収まらない。

 

ヴェネチア映画祭で主演男優賞

映画監督

モデル

映画ポスターコレクター

LPコレクター 35,000枚以上所有

画家

彫刻家

フォトグラファー

プロのバイクレーサー

ミュージシャン

ギターコレクター

クロエ・セヴェニーと一晩過ごした男

1億円で自分の精子を売る男

キャットパワーの元カレ

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kt-vincentgallo1

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pinterest

 

90年代に入って映画俳優としてのキャリアをスタートし98年バッファロー’66で映画監督になる。
バッファロー’66はそんなギャロの画家としての美学や音楽の知識とセンスと今迄の表現活動の成果を
詰め込んだといっても良いだろう。
映画 the brown bunnyもプロのバイクレーサーとしてチャンピオンシップにも輝いた
自身のキャリアを下敷きに描いた長編映画だった。
私は俳優のギャロというよりは、現在の映画や音楽での表現ベースを作っている
70年代〜90年代初めのミュージシャンとして画家としてアーティストとしてのギャロに一番興味があった。
何か、独特の経験や交遊がないと、あそこまでの表現はできないと思った。

 

kt-vincentgallo2

kt-vincentgallo2

http://www.whitecoffeemagazine.com/

 

70年代はNYのアンダーグラウンドシーンでストリートパフォーマンスやミュージシャン、画家として活動をする。
特に、バスキアと実験的音楽バンドGRAYは、レコーディングはせずライブをメインと活動をしていた。
常連客に80年代のポップカルチャーの顔とも言われるメンツが名を連ねるNYのアンダーグラウンドシーンの拠点
MUDD CLUBのレギュラーバンドだったことでも、その才能を感じる。
GRAYには、他にマイケル・ホルマン、ニコラス・テイラー、ウェイン・クリフォードらで構成されており、
恐ろしいメンツである。
その後、GRAY脱退後はウェイン・リチャード・クリフォードとBOHACKを結成し最初で最後のレコードを出す。
現在はイギリスのインディーレーベルWARP RECORDSと契約をした。
2001年秋にソロアルバムを「When」をリリースした。
そして2013年にほぼ未発表音源として伝説のバンドGRAY名義では唯一となるLPが1000枚限定でリリースされた。

 

Liseten:Wig

Liseten:Cut it Up High Priest

Liseten:Dan Asher

Liseten:Docktor Dhoom

 

MEMBERS

Jean-Michel Basquiat (founding member / bell / synthesizer / clarinet / vocals / poems)

Michael Holman (founding member / drums / keys / vocals / samples)

Wayne Clifford (aka Justin Thyme) (bass / keys / vocals / tape loops / samples)

Nick Taylor (guitar / vocals / violin / samples)

Shannon Dawson (trumpet)

Vincent Gallo (keys)

 

kt-vincentgallo3

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pinterest

 

完璧至上主義として知られるギャロだが、映画製作時の編集では口癖があったという。

「俺はお前を信用しない、自分自身も信用しない、なぜなら人間だからミスを犯す。
そしてコンピューターも信用しない信用できるのはこの完璧なリストだけだ」

といって自身で作った綿密過ぎるテイクと尺数をぎっしり書き込まれていたという。
よく才能にはルーズさや感覚とい言い切る適当さが隣り合わせにいるものだが、
異常なまでのクリエーションへの神経は、それを許さないところも魅力の1つなのかもしれない。

 

kt-vincentgallo5

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pinterest
 

70年代のストリートパフォーマーとしてのギャロは、公共の場で自発的に行なわれたようだ。
「The One Armed Man」「 The Man with No Face」
「 Sandman Boy Hit by a Car」 「Boy Cries in Restaurant Window」
とコンセプチュアルなテーマに過激なパフォーマンスは人々を動揺させ、不安にさせ、人間の内部を触発することが
目的として行なわれた。そのパフォーマンスがきっかけで俳優のキャリアを踏むということも偶然とは言えない。
そして、その思春期を過ごす70年代に影響を与えたとされるのが、
ウィリアム・シュワード・バロウズという文学の天才である。
ハーバード出身の麻薬中毒者でもあり同性愛者でもあり、
ウィリアム・テルごっことして妻を誤って射殺してしまうのは有名な話だが、
カート・コバーンなどからもリスペクトを受ける1人である。
ギャロは、彼がカンザスに行く度にミックステープを送ったと言われており、
ギャロ宛に送られたポストカードは今も重宝している。
文化的なバックグラウンドのルーツを少しばかりだが感じることができる。

 

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pinterest L) R)

 

さて、これ以上彼の話をしていても切りがない。
ただ改めて思うこととしては、今の世の中は名札を付けたがる。
それは、個人でも会社でも同様に。そして、その名札から溢れんばかりの才能は、
無駄な情報として、なかなか神を降臨させてくれないのも現代かもしれない。
○○の人、○○をする会社という表現は、非常に効率的で分かりやすく伝えやすい。
ただ、それ故に作業も仕組みも細分化を余儀なくされ、神が宿る暇さえ与えてくれない。
本当にgeniusが存在するのであれば、イーグルアイを持ち独自の哲学(センス)を兼ね備え、
神が宿るのを待つしかないように感じる。ギャロが天才かは分からないが、
限りなく世の中の露出のしかたとこだわりに関しては非現実な関係性を持ち合わせているのにも関らず、
しっかりと好きをジャンルレスに表現しきってるギリギリのラインが気になる存在でもある。

 

一言で表現できない人や会社を世の中は才能を与えない単純な時代に、
ギャロってどんな人?と言われて、表現しきれないくらいの存在が今は必要なのかもしれない。
そして、それは全てのジャンルにモノを言わさない完璧至上主義ができる技なのかもしれない。
「曖昧・適当・詰めが甘い」には、
勝つことのできない領域に哲学とセンスとカルチャーが備わった恐ろしいダイモーンがギャロかもしれない。

 

kt-vincentgallo6

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