ジョニーデップからアポロ11号まで 歴史と著名人の普遍 | Epokal エポカル

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MONOTONE 事実

色を透し見るサングラス
American Optical
ヴィンテージという所作

空の上、月面、論壇、鍵盤の向こうから
世界の歴史を見透かしたアイウェア
アメリカンドリームを臨んだA.Oのシンボル

5:38minutes

色を透し見るサングラス
American Optical
ヴィンテージという所作

空の上、月面、論壇、鍵盤の向こうから
世界の歴史を見透かしたアイウェア
アメリカンドリームを臨んだA.Oのシンボル

5:38minutes

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アメリカの肖像と眼鏡
A.Oの名の下に導く
普遍という名の至高

時代の人物に裏打ちされたフレーム
アメリカン・オプティカルが見つめる
ミッドセンチュリーの品位と風格

日差しのぎらぎらと照りつける地上にあって、どんな景色を臨むべきなのか、
また、どういう風にしてその姿勢をとるのか。
画一的なモラルが横行する今日だから、持っておきたいものがある。

流行は時代遅れになってしまうけれど、僕たちのスタイルは不変だということを。

 

 

「誰もがそれぞれの眼鏡をかけている。

けれど、その眼鏡のレンズがどういう色をしているのか、

きちんと知っている者はいない。」

 

ロマン主義の最全盛の頃の詩人、詩と恋に人生を捧げたアルフレッド・ド・ミュッセは、
その人生観を掲げたひとつの詩を残した。
ジョルジュ・サンドとの恋物語と離別、
恋人たちの憂愁と孤独と繊細な感情の動きを追求したロマン派の寵児だから、
あるいは残すことができた霊感なのかもしれない。

 

眼鏡のスタンダードについて、「Ray-Ban Wayfarer」を挙げることも多いだろう。
最近では、「TOM FORD Eyewear」のハバナカラーに
ラグジュアリーを求めることも上品なファッションにとって欠かせないことである。
白山眼鏡を愛することに、メイドインジャパンのモノ作りの考え方を
身につける喜びを知ることも素晴らしいセンスにちがいない。
けれど、やはり“普遍”という冠を抱く「American Optical」こそ、
スタンダードの良識にとって相応しいのではないかと思っている。

 

どの様な色で世界を見ているのかは計りづらいかもしれない。
ただし、どの様な眼鏡を通して世界を見るのかは、幸せなことに選ぶことが出来る。
普遍という言葉は易く扱われがちなファッション的キーワードの一つではあるけれど、
永遠の普遍という、何からも優越され、どこからも追従され得ないものにこそ、
その雰囲気は伝えられるのだと信じたい。
そして、スタイルという不変の自分らしさこそが、価値をもたらせる絶対の真実なのだとみんなが信じている。

 

どうした時に欲しくなり、どれほどの満足感を得ようとしているのか、
ほんものを見つける日々の旅、それこそはその人にとってのルーツになるのだろう。
ルーツというスタイルの源泉はトラヴィス・ビックルに見つめられた瞬間から、
世の中を見る“いろ”に変化が訪れていたのかもしれない。

 

Flight Goggle 58

a.o

a.o

http://www.imdb.com/title/tt0075314/

 

アメリカの誇る優秀なパイロットの目を快適に保護するために開発されたフライトゴーグル58。
モデルが採用された1958年といえば、フライトジャケットMA-1をはじめB-15Dといった希代のデザインが立ち並ぶ中、
このフライトゴーグルほど省略できないアイウェアは存在しない。
「Taxi Driver」の劇中でトラヴィス・ビックルの鋭すぎる視線を支えたのもこのサングラスであり、
M-65 Jacketとの意味深いコンビネーションは、
単なる眼鏡と呼ばれるものの領域を遥かに超えるスタイルを打ち立てた。

 

このモデルが「Original Pilot Sunglasses」へ繋いだ意思は、1969年のアポロ計画によって
世界中の、人類中の歴史の一部となることで確固たるものであることが証明されることになる。
人類初の月面着陸の際に、ニール・アームストロング船長が
アメリカン・オプティカルのレンズ越しに見つめていた先こそ、
夢と新世界への未来だったのではないだろうか。

 

The Eagle has landed. 20 July,1969

a.o

a.o

http://airandspace.si.edu

 

アームストロング船長とバズ・オルドリン月着陸船操縦士、マイケル・コリンズ司令戦操縦士の
偉大な3人の宇宙飛行士は、史上最高のミッションを成功させた。
アメリカを象徴する鳥“イーグル”と名づけられた着陸船は、月面の静かの海に降り立った。
イーグルの視界に何が光り輝いていたのかを知るには未だ早そうである。
けれど、スミソニアン航空宇宙博物館に永久展示されている
「Original Pilot Sunglasses」が放つ光を受け取ることはいつでも出来るはずである。

 

Marcom X

a.o

a.o

http://malcolmx.com

 

1833年設立、現存する最古のアメリカンアイウェアのメーカーとしてのアメリカン・オプティカル社は
A.Oという愛称で1950年代にアメリカで大ブームを起こした。
オールアメリカンが叫ばれるまでもなく、同社の開発マインドは、
発展する産業と技術革新において全く新しい次元のものであった。
世界初の縁なし眼鏡や、「カロバーレンズ」と呼ばれる紫外線、赤外線を吸収するオリーブ色のレンズを発売したA.Oが、
最も先鋭的な黒人開放指導者マルコム・Xに選ばれたことも、美しい黒のフレームに縁るのかもしれない。

 

Jazz

a.o

a.o

http://www.aoeyewear.com/index.html

 

最も大きな影響を残したモードのスタンダードを挙げるとして、
そのいくつかある正答のなかの一つは「Kind of Blue」だろう。
マイルスという巨人のハード・バップは、スタイルすら乗り越えてモード・ジャズと呼ばれるまでになった。
後に「Waltz for Debby」で知られるファーストトリオの独創的なプレイをもって
ピアノトリオの新たな方向性を示したビル・エヴァンスが加わった1959年の「Blue in Green」のフレーズは、
ほんの少しの躊躇いもなく“So What?”と言い返したくなるほどの色で彩られている。
正にモード・ジャズにとって、ビル・エヴァンスのアイデアこそが生命だった。
その生命を鍵盤の上に置き忘れた時、エヴァンスは時間をかけた自殺と言われる終演を迎える。
薬物使用は長年の付き合いであり、治療を拒み続ける態度は、確実に死期を早めた。
それでも、死の瀬戸際まで、ピアノと向かい合ったのも事実である。
そんなビル・エヴァンスというひとつの“Jazz”が導いた色に多くのピアニストが影響を受けた。
チック・コリア、キース・ジャレットらのフレーズ選びを聞けば、いつでもエヴァンスの影を直感できるのかもしれない。

 

Wellington

a.o

a.o

http://www.concordmusicgroup.com/labels/riverside/

 

ビル・エヴァンスというJazzの肖像には、
いつもスーツ&タイ、それからアメリカン・オプティカルがあった。
このフレームと美しい7バレルのヒンジには、
ビル・エヴァンスという絶世の色彩が宿っているように感じられてならない。

 

目線とは、その人の意思を現すものである。
そのことを感じとることが出来るのは、その価値をきちんと受け取ることが出来るからでもある。
ある人にとっての肖像を正しく知るには、僕たち自身も意思を持たなくてはならないのではないだろうか。

 

或いは、眼鏡やサングラスといったアイウェアを選択するということは、
必ずしもその人にとっての意思の現れではないのかもしれない。
ただそれでも、ミュッセの言う通り、人それぞれの視界には“色”がついていることに変りはない。
眼鏡というひとつのモノにとって、そのシンボルが表すものが“目”というとても個人的で繊細で、
真意的なものである為に、その人の意思に繋がり得ることも知っておかなくてはならないだろう。

 

僕たちにとって眼とその視線の向う先が何よりも重要なのだと感じている。
いつも言っているが、少しくらい外れてもいいのではないか。
それを見る色を自分のものとする様に僕たちは生きているのだと信じたい。

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